グリエル“飛行機イヤ”で巨人戦欠場

 DeNAは7日、ユリエスキ・グリエル内野手(30)が那覇市での巨人戦を欠場することを発表した。もともと飛行機での移動を嫌うグリエルは、台風8号の接近も重なって沖縄行きに難色。球団側もグリエルの精神面の不安に配慮して、これを了承した。グリエルはこの日、横浜市内の病院で検査を受けた。

 那覇で行われた練習前に、全選手が集められた。主砲不在の理由を説明した高田繁GMは、続けて報道陣に対応。「飛行機で行きたくないということだった。最終的にチームドクターからも『無理』という判断があって決めた」と話した。

 グリエルは5日の阪神戦(横浜)後に、沖縄行き拒否の意向を示した。説得に努めた同GMは6日に最終的に了承。「来日して1カ月。ストレスもあるだろう。精神的な面も含めて検査しましょうということになった」。この日は横浜市内の病院で検査を受けた。

 グリエルは「沖縄遠征は楽しみにしていたけど、チームドクターと相談した上で、今回は見合わせることを決断した。チームから離れることになり、チームメートとファンの皆には申し訳ないが、ヤクルト戦で万全の状態で臨めるように、しっかりと横浜で準備したい」と広報を通じてコメントした。

 1日の北陸遠征の際は、往路は飛行機で移動したが、大きく揺れたことに嫌悪感を示し、復路は電車を4時間乗り継いだ。グリエルに限らず、ブランコらも可能なら陸路で移動する。球団関係者は「中南米の飛行機は日本ほど信頼性が高くないそうです」と“飛行機嫌い”を解説した。

 中畑監督も理解を示した。「何かトラウマがあるんだろう。オレも台風の中を飛んで、絶対に死ぬと思ったことがあったよ。周りでゲーゲー吐いて、ギャーギャー悲鳴も上がっていた。気持ちは分かる」と自身の経験に照らし合わせた。

 3連敗中のチームにとって大きな主砲の穴。それでも「痛いとは思わない。いい休みを与えたと思う。ベストになって、再合流してくれたらいい」と前向きに捉えた。

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