元プロ指導者、現場の変化に驚きの声

 プロ野球経験者が高校、大学で指導するのに必要となる学生野球資格を回復するためのアマチュア側の第1回研修会が13日、東京都内で始まった。日本学生野球協会が実施した。7月から行われていたプロ側の研修を受講した125人が参加。2日間の日程の初日は、高校野球の現状や規則についての講義が行われた。指導現場を取り巻く環境の変化に、参加者からは驚きの声があがった。

 この日の研修は6講座、約7時間にわたって行われ、高校野球の指導現場における留意事項や規則がテーマとなった。「1分間の正座でも、生徒が苦痛を感じれば体罰になりうる」といった体罰禁止の例や、健康管理・安全対策では、週1度の練習休みを設けることや、落雷事故防止対策の通達など多くの具体的な事例を紹介した。

 かつては高校球児だった元プロにとっても驚きがあった様子。広島などで活躍した小早川毅彦氏は「時代は変化しているなとビックリした。僕らは『水は飲むな』が当たり前。現代にあった指導法をしっかり学ばないといけない」と印象を口にし、横浜で監督も務めた大矢明彦氏は「心がけておかなきゃいけない細かい部分がいろいろある」と話した。

 講師役を務めた日本高野連の田名部和裕理事は「資格を回復した時に現場で困らないように」と説明。「できるだけエピソードを交えた方がわかりやすいと思った。熱心に聞いてくれた」と満足げだった。

 14日は大学関連などの5講座を予定。21、22日には大阪でも研修会が開催される。修了者は学生協会の適性審査を経て、来年1月中旬に資格回復が認められた上で、委嘱された学校での指導が可能になる。同3月には各都道府県高野連のホームページに有資格者が記載される。

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