九共大・大瀬良、虎の高評価を大歓迎

 「プロ野球ドラフト会議」(24日、グランドプリンス新高輪)

 ドラフト会議で、阪神の1位指名の最有力候補に挙げられている九州共立大・大瀬良大地投手(22)が23日、阪神からの高評価を大歓迎した。複数球団が1位指名候補に挙げる右腕は、12球団OKの姿勢だが、阪神の本拠地・甲子園への特別な感情を明かした。

 忘れられない夏を思い出すと、大瀬良は目尻を下げた。複数球団が1位候補に挙げ、大学生No.1の評価を受ける最速153キロ右腕。どの球団から指名を受けてもプロ入りするつもりだが、甲子園への特別な意識は隠さなかった。

 「大切な球場というか、思い出に残っている球場の一つですね」

 長崎日大3年夏。長崎大会準々決勝で同年の選抜大会で優勝した清峰・今村(現広島)に投げ勝ち、夏の甲子園に出場。1回戦で菊池(現西武)を擁する花巻東と対戦し、初めて聖地のマウンドに立った。

 結果は先発、リリーフで計7回1/3を投げ6失点。チームは敗れた。短い時間だったが「あの試合は自分の人生で大切な試合でした」。スタンドの大歓声や、黒土の感触は今でも忘れていない。

 阪神がドラフト1位指名して交渉権を獲得すれば、そんな思い出深い球場が本拠地になるかもしれない。「テレビで見ても歓声がすごくて、その中でマウンドに立てるというのは、いいことだと思います。ファンの阪神に対する応援が温かいというイメージがありますね」。素直に阪神の高評価を喜んだ。

 阪神と広島が対戦したCSファーストS第2戦は、マツダスタジアムで行われたパブリックビューイングに足を運んだ。その中で、現役最終打席で本塁打を打った桧山に対する歓声に心を震わせた。

 「選手に対する賛辞を出し惜しみせず、100%の気持ちを出してくれるので、ファンがすごく温かいと感じています」。タテジマを着て、聖地のマウンドに立つ自らの姿を想像すると、再び白い歯を見せた。

 運命の日を翌日に控えても、普段通り。午前中に福岡県北九州市の九州共立大野球部のグラウンドで約30分、汗を流した。「緊張はなくて、すごく楽しみにしています」。自ら選択した大学での4年間を経て、憧れ続けた夢舞台はもう目前。菊池、今村、堂林(現広島)と同じ世代の大物は、気持ちを高ぶらせて指名を待つ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス