村田万感「今年は打撃で貢献できた」

 内海とビールをかけ合う村田(撮影・会津智海)
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 「巨人2-1広島」(22日、東京ド)

 胸を張って歓喜の輪に飛び込んだ。ふがいない成績に悩んだ昨年とは違う。2度目の優勝は、巨人・村田にとって格別だった。

 「今年は打撃で貢献できたのでホッとしてます」。“くまのプーさん”の衣装を着て祝勝会会場へと向かう表情は穏やかだった。

 本塁打王を目指し、バットを高く構えた打撃フォームで迎えた今季。開幕直後こそ好調だったが下降線をたどり、交流戦では一時9番まで打順が下がった。

 5月26日のオリックス戦。村田は初回の守備で正面のゴロを失策。その裏の攻撃では好機で3球三振し、二回に交代させられた。「このままでは打率2割5分の選手で終わってしまう。追い込まれていた。何かを変えなければと思った」

 自分だけでなく、ラミレスら、さまざまな右打者のビデオを検証した。目に留まったのは、横浜時代に同僚だったソフトバンクの内川。交流戦明けの6月下旬から内川と同じようにバットのグリップの位置を下げ、グリップエンドを指一本余してバットを握った。7月上旬には打席やベンチでアゴをしゃくらせるモノマネをし、身も心も内川と同化させた。“内川打法”は大当たり。7、8月と2カ月続けて月間MVPを獲得した。

 「もともと横浜で(3番の内川の)後ろを打っていた。続けて打つので無意識に同じタイミングの取り方になっていたのかもしれない。横浜時代は外角も内角も打てていたので」

 8月24日からは4番に定着。マジック1で迎えたこの日も早出特打し、2安打した。「来年もこの打ち方でやることになる。よくないときに、どう直せばいいのか。いろいろと試してやってます」。昨年には胸元で構える打撃フォームで打率を求めるなど、理想型を模索し続けた。プロ11年目。ついに最高の構えを見つけた。打撃不振のまま終わった昨年の悔しさは、CS、日本シリーズで中心打者として活躍し、晴らす。

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