【２月１８日】

　え？お一人で？そう尋ねると、「はい、一人で来ました。ええ、昔から阪神のファンなんです」。デイリースポーツ総務部の女性が宜野座へやって来た。「有給休暇を使って、２泊です」だそうだ。

　宜野座のスタンドで立ち話していると、ウチの虎番たちも「あ、総務のＩさん…」と立ち止まる。当方はＩさんと年に数度しか話をする機会がないのだけど、そのほとんどが読者からの伝言である。

　「先週、藤浪選手のファンの方からお電話ありました。『沖縄で藤浪さんのこと書いていただいてありがとうございました。次はいつ書いてもらえますか？』と。あ…それから、年配の方から『吉田さん、最近ふっくらされましたか？』というお電話もありました」

　仰る通り、３～４キロは増えました。沖縄でもよく食べるもので。

　それはそうと、読者の中で日々カロリー計算して食事する方ってどのくらい、いるだろうか。僕は今まで計算したことがないので、数値を聞いても、ピンとこない。

　先の日曜日、神戸市の六甲アイランドで開催された女子２０キロ競歩の日本選手権で第一人者の岡田久美子が６連覇を達成し、東京五輪代表に内定した。ニュースで知ったことだけど、彼女は一日約３７００キロカロリーを摂取するそうだ。この数字、皆さんピンときます？

　このオッサン記者はおそらく一日に２０００キロカロリー以上は摂っている。決して食は細くないほうだから、彼女のような細身のウォークアスリートが４０００近く摂ると聞けばちょっとビックリする。

　ならば、阪神の選手はどうか？

　「『一日、４５００』を目安に摂取するように、という話をチームの栄養士さんからいただいています。かといって、脂ものを沢山摂りなさいという話ではなく、３食のほかに、練習後の補食であったり、プロテインであったり…」

　阪神チーフトレーナー山下幸志が語るように、球団方針として新人や鳴尾浜の寮生は一日４５００キロカロリーを目標数値に食べるという。

　「それ、皆から言われるんですけど…そんなに変わりました？自分ではよく分からないんですよ」　こちら、紅白戦で本塁打をかっ飛ばした梅野隆太郎である。記者席から彼の打席を眺めていると、何だかデッカくなったように感じたので、「体つき変わった？」と聞くと、そんなふうに答えた。

　「よく食べています。特にキャンプ中は動くので、好きなだけ食べられます。毎年７７～７８キロでシーズンに入るんですけど、今は７９キロくらいかな。走力を考えれば増やし過ぎも良くないかもしれませんけど今のところは大丈夫なので。今年は８０キロくらいでいければ…。飛距離に繋がる？どうですかね。力が伝わるような感じにはなってきているので悪くはないですよ」

　ちなみに、昨季パ・リーグを制した埼玉西武では、カロリー摂取の目安は一日５０００キロカロリーだという。おかわり、森友哉、山川…彼らはそれ以上食いそうな感じもするけれど…。山賊打線の原動力はやはりメシか。虎も目標数値「５０００」にしとく？　＝敬称略＝