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虎史上「初」の1億円

 1回、左越えへ3ランを放つ中谷
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 【11月17日】

 高知で有名な鮨屋で、旧知の有名なアナウンサーと出くわした。

 「毎日『取材ノート』を読ませてもらってますけど、風さん、この秋は移動が大変そうですねぇ」

 朝日放送の高野純一といえば、ご存じの読者も多いと思う。身長190センチくらいあってイケメンの…。彼とは阪神取材の現場仲間であり、虎番記者で集まるフットサルチームの同志でもある。その高野は〈おそらく〉テレビ業界では最も当欄を読んでいる男。だから僕の取材行程にも一々詳しく、この間は○○へ行ってたんですね…などと、会う度にツッコまれる。先週カープキャンプ地の宮崎へ行ったこともご存じで、「大変そう…」と、気遣ってくれたわけだ。 高野アナご指摘のとおり、確かに移動の多い1週間を過ごした。試合のないこの時期は足を使ってネタを仕込まないと、書く材料が底をつく…これ、本音。だから、宮崎へ行ってカープを取材してハイ終了ではなく〈紙面化はシーズン中に取っておくが〉実は埼玉西武のキャンプ地・南郷へ足を運んでいたことは…高野は知らない。

 日南のお隣、南郷という街は宿泊施設が少ないものだから、ライオンズと同じホテルに泊まるしかない。にわか獅子番は遠巻きに若獅子の姿を追ってみたが、秋季キャンプに参加する若手で、僕の知る顔はほとんどいない。青木宣親を通じて3年前に面識をもった彼ももちろん、南郷には不在だった。

 そりゃそうか。彼は今や侍ジャパンの4番。山川穂高である。

 背番号33のレプリカユニをはおった少年が南郷にいたのでふと気になった。山川の契約更改はいつだろう。ホークス柳田悠岐に11本差をつける47本塁打で初タイトルを獲得。パ・リーグ制覇の立役者にもなったし、これは間違いなく大台にのるぞ…そんなことを想像しながら、高知へ戻ってきた。

 前述の高野といえば、夏の甲子園決勝の実況を3年連続で担った朝日放送のエリートアナだけど、甲子園出場なしの山川(沖縄・中部商出身)はプロ野球界では、いわば見事な成り上がり組だ。

 桂浜を眺めながら、ちょっとマニアックな視点で考えてみた。甲子園出場がなく、年俸1億を稼いだ阪神の生え抜き野手って過去にいるのだろうか。鳥谷敬も赤星憲広も甲子園を経験してるよな…。

 「阪神の生え抜き野手で1億円プレーヤーは和田、桧山、今岡、赤星、鳥谷です。甲子園?5人とも春か夏に出ています」。本紙の優秀な記録部員が教えてくれた。じゃ、この原稿は成立する。

 がんばれ!中谷将大!

 この日、彼がデッカいアーチを架けた安芸でそう叫んでみる。

 甲子園出場なしの生え抜き野手で阪神初の1億円プレーヤー。

 長ったらしいけど、そんな名誉な肩書を是非とも中谷に狙っていただきたい。もちろん、その〈資格〉は梅野隆太郎にも、大山悠輔にも、江越大賀にもある。

 青木宣親から自主トレ仲間の山川を紹介された時、失礼ながら彼の顔を知らなかった。山川が獅子の夢なら、虎でも誰かこの夢を。=敬称略=

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