阪神連覇要因はドラフト下位選手の活躍にアリ「育てながら勝つ」の結果が出ている 粟井球団社長インタビュー

 キャッチボールする工藤(撮影・山口登)
 練習に参加した木下(撮影・山口登)
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 阪神・粟井一夫球団社長(62)がリーグ優勝に際して合同インタビューに応じた。2リーグ制以降では球団史上初の連覇を達成。その要因の一つにドラフト下位指名選手の成長を挙げ、営業面ではファンに価値あるものを今後も提供していく必要性に言及した。

 これまでタイガースが成し遂げられなかった連覇達成の背景には、多くの要素がある。粟井社長は、その一つにドラフト下位指名選手の活躍を挙げた。

 「ドラフト下位の選手がやっぱり伸びてきてるというのは強いですよね。石井くんであり、岩崎くん、中野くんもそうですよね」

 岩崎は2013年度ドラフト6位で入団。中野は20年度の6位で、同年の8位が石井だった。近本、森下、佐藤輝、大山の“ドラ1カルテット”が不動のレギュラーとなった一方、それを支える選手たちの存在も目を見張るものがあった。

 それに加え今季は工藤と木下が台頭。「今シーズンは典型的ですよね。シーズン途中で工藤くん、木下くんが大きく成長してくれた。勝ちながら育てるというか、育てながら勝つというか、非常に難しい命題に監督以下、みんなが取り組んでくれていると。その辺りも結果が出てるんじゃないかなと思う」と生え抜き選手が台頭する好循環をプラスに捉えている。

 チームの優勝争いは集客力にも直結。甲子園での試合日には毎日、4万人以上の観衆が来訪しており「満員の球場、というのが一番のコンテンツ、キーになると今でも思っています」と述べた。

 球場が満員になれば、グッズや飲食の売り上げも伸びる。「まずは強いチームで勝ち続ける、それにプラスして球場を満員にし続けることが価値の源泉だと思うので。強いチームをつくらないと勝てないし、勝たないとお客さんが入らない」。勝利が何よりの集客施策であり、それによって多くの魅力がもたらされると実感を込めた。

 価値の提供を追求している中、今後の展望もある。「キャパのない世界で伸ばしていく。例えば、グッズを店舗で売るとキャパがあって殺到する恐れもありますが、オンラインショップで買っていただくとキャパがない。虎テレの配信も会員数が増えれば、キャパがないのでいくらでも入っていただける」と具体例を挙げた。

 「そういうキャパのないもの、バーチャル化のところで喜んで買っていただけるようなもの、価値があるものを提供していきたい、その辺りを伸ばしていきたいと思っています」。多方面から常勝軍団の構築に力を注いでいく。

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