阪神・工藤 球団育成初のCSセーブへ 強心臓で挑む「一球一球が勝負なんで、変わらず丁寧に」

 キャッチボールで調整する工藤(撮影・坂部計介)
キャッチボールで調整する工藤(撮影・坂部計介)
2枚

 阪神・工藤泰成投手(24)が10日、初出場のポストシーズンも強心臓を貫く姿勢を示した。育成出身選手がCSでセーブを記録すれば球団史上初の快挙。シーズンと変わらぬ“圧投”で相手打線をひねりつぶし、猛虎の歴史に名を刻む。

 新進気鋭の若き守護神が新たなステージに挑む。CS、日本シリーズと続く短期決戦は「経験してないんで分かんないです」と未知の領域となるが、やることは変わらない。「いつも通りです。(一発勝負の怖さを感じることは)ないです」。シーズンで残してきた圧倒的成績が工藤のハートを強くさせる。

 CSでセーブを挙げればもちろん自身初。球団史ではこれまで6人の投手がセーブを記録している。その中には藤川監督や岩崎、ドリス、呉昇桓などそうそうたる守護神の名が並ぶが、いずれも育成出身ではない。工藤自身は「いつも通りやっていければ」と強調するが、その“いつも通り”の先には球団史上初の偉業が待っている。

 レギュラーシーズン最終登板からCSファイナルS初戦まで中7日空くことになるが、「(登板間隔が)長く空いたことはシーズン中もあったので、試合に向けた調整を続けていけたら」と泰然自若。この日は岩崎とのキャッチボールやランニングで汗を流し、決戦に備えた。

 今月3日、連覇の瞬間はデーゲーム終わりのチーム宿舎で迎えた。2位・巨人が敗れる瞬間をチーム全員で見届けるというイレギュラーな形で優勝が決まったため、いわゆる胴上げ投手にはなれなかった。ただ、CS突破、さらには日本一の瞬間はマウンドで迎える可能性が十二分にある。

 「一球一球が勝負なんで、変わらず丁寧に投げていければ」。粗削りの剛腕は今季、最強守護神へと上り詰めた。日本一奪還に向けた修羅の道すらも工藤は闊歩(かっぽ)する。

 ◆育成ドラフト出身投手のCSセーブ 阪神では、これまで育成ドラフト出身投手のCSセーブはなし。他球団では2010年に巨人・山口鉄也(05年度育成1位)がファーストS=2S、ファイナルS=1Sで通算3セーブをマークしている。

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス