阪神 ドラフト候補に桐蔭横浜大・渡辺夏一が急浮上 デビューは3年春、最速151キロ右腕 先発&中継ぎ候補

 今秋ドラフト会議に、新たな有力候補が現れた。桐蔭横浜大の渡辺夏一投手(4年・霞ケ浦)は最速151キロの本格派右腕。これまでケガや手術で登板機会がほとんどなかったが、今春は先発として存在感を発揮している。阪神は5月28日に西宮市内の球団事務所でスカウト会議を実施。ドラフト候補に挙がる渡辺夏に、阪神スカウトも注目している。

 常勝軍団の構築へ、スケールの大きな投手の存在は欠かせない。阪神は今オフの補強ポイントとして坂本、伏見、梅野らに続く正捕手候補の獲得に加え、先発と中継ぎを担える本格派右腕の獲得を狙っている。それにふさわしい逸材が桐蔭横浜大の渡辺夏だ。

 最速151キロ右腕がようやくベールを脱いだ。渡辺夏はケガに苦しんだ2年間を経て今春、3年春以来の登板を果たした。オープン戦で最速151キロを計測するなど、力強い直球と空振りを取れる変化球を披露してスカウト陣をざわつかせた。

 今春リーグ戦終盤の5月16日・神奈川工大戦は先発して7回を5安打3失点。多数のNPBスカウトが視察に訪れる中、試合をつくってアピールした。

 担当の阪神・吉野スカウトは「リーグ戦終盤というところで疲れもある中で抑えているのは、持っているものがある。(ケガ明けで)これだけ投げられているから、秋のリーグ戦を楽しみにしたい」と話し、オリックス・岡崎スカウトは「順調にきている。もっといい真っすぐを投げられると思うので、秋に期待したい」と評価した。

 北海道出身で大学1年春にベンチ入りする実力を持ちながら、度重なるケガで公式戦デビューは3年春となった。2年春に右肘頭(ちゅうとう)骨折で手術し、ボルトを取るために再度手術。3年春には復活登板を果たしたが、右肘の尺骨骨折により3度目の手術を受けた。

 高校時代もケガが多くリハビリ期間が長かった分、4年生を迎える冬は「焦らず、地道に」と体作りや投球動作の改善に注力。体重は85キロから90キロまで増量し、肘のしなりを使った投球フォームから肩主導で胸を使って投げる形に変え、今春リーグを投げきって進化を見せた。

 今季の阪神は才木、村上、高橋の3本柱が先発陣をけん引。その一方で早川、茨木ら若手右腕が1軍に定着できていない側面もある。プロの舞台を目指す道産子を、虎スカウトもマークしていく。

 ◆渡辺 夏一(わたなべ・かいち)2004年8月12日、21歳。札幌市出身。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。小2から星置レッドソックスで野球を始め、星置中で札幌北リトルシニアに所属。霞ケ浦では1年夏にベンチ入り。大学では1年春にベンチ入りし、3年春に中継ぎとして公式戦デビュー。最速151キロ。球種はカットボール、フォーク、スプリット。好きなプロ野球選手は中日・涌井秀章。

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