阪神・中川吠えた!プロ初タイムリー「うれしかった」今季8打席目 逆転呼ぶ気迫ヘッスラも
「巨人6-12阪神」(29日、東京ドーム)
打った瞬間ほえた。二塁ベースに到達して、もう一度ほえた。阪神・中川勇斗捕手が価値ある一打を放ち、感情を爆発させた。
「ランナーをかえすことだけを意識してました。うれしかったです」
1点リードで迎えた三回だった。1死満塁の絶好機で赤星の変化球に食らいつき、左中間を破る2点適時二塁打。笑顔で手をたたき、力強く拳を握る。開幕から3試合連続スタメン起用の中、8打席目でうれしい初安打。さらにこの一本が、自身プロ初のタイムリーだった。ベンチへ戻ると、同じ丸刈りの熊谷と頭をコツン。仲間と喜びをかみしめた。
課題の得点圏だった。昨季は1軍で出場機会をつかみ、2本の本塁打も放った。ただ、チャンスで結果を残せず、得点圏打率は・167。さらなる飛躍を遂げるため「打点を挙げることが、チームにとって一番いい。今年は盛り返したい」と意気込んでいた。
オフは「振る力をつけたかった」と肉体改造。ハードなトレーニングに加え、食事面にも気を使い5キロ増量。1年間戦う体を作り上げた。実戦が始まると、打球速度が昨季よりも向上。オープン戦で結果を残し、5年目にして初の開幕スタメンを勝ち取った。自信もついてきたように思えたが、常に「不安がある」と口にする。「考えちゃうのが嫌なので。考えすぎないために」と、夜な夜なバットを振り続けた。
1点を追う八回には、無死一、二塁から犠打を決めた。一塁にヘッドスライディングをする気迫を見せ、直後の逆転を呼び込んだ。開幕前から中川をキーマンに挙げていた藤川監督は「自分の力でつかんでいかないといけない世界。まだまだ続きます」と、さらなる活躍に期待した。
現在、左翼候補のドラフト1位・立石(創価大)が「左手首の関節炎」で再び離脱。同学年のライバルが不在の中、結果を出して定位置を確かなものにしたい。帰り際には「もう切り替えて、次の試合に備えたい」と表情を引き締めた。猛虎打線に新たなポイントゲッター誕生だ。
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