阪神・梅野 来季こそお立ち台から「勝つバイ!」届ける 今季登壇回数ゼロ「一生懸命頑張るだけ」

 ファンとじゃんけん大会を楽しむ梅野 
 ファンにサインボールを手渡す梅野
 お立ち台で声援に応える梅野=2024年9月
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 阪神・梅野隆太郎捕手(34)が29日、大阪・藤井寺市のスポーツ用品店「フジスポ」でトークショーを行い、来季はお立ち台に上がって虎党に感謝の声を届けることを誓った。キャリアで2番目に少ない52試合出場に終わった今季は、お立ち台への登壇回数がゼロ。「今年はヒーローになってない印象が強いので」というだけに巻き返しを果たして、連覇に向けて勝利の立役者となる。

 来季こそ必ず名フレーズを響かせる。「明日も勝つバイ!!」-。勝利後の甲子園を一体にしてきた、お立ち台からの梅野の博多弁。不本意な成績で終わった今季は、一度も叫ぶことができなかった。それだけに、「はっきり(お立ち台が)なかったというシーズンはあまり記憶にない。そのくらい自分の中では充実したシーズンじゃなかった」と悔しさが募る。

 「キャッチャーが報われる瞬間には、お立ち台というのがあると思う。自分自身、活躍しないと立てないので、それがファンへの恩返し。来年はそういう機会があるように、声が届けられるようにしたい」。いかなるときでも“ファンファースト”を忘れることがない、梅野らしい決意だ。

 今季は坂本が存在感を放ったが、トレードで伏見が加入。秋季キャンプでは育成の嶋村が藤川監督の評価を上げた。正捕手争いは激化するが、「しっかり自分のやるべきことを(やる)。人がどうこうじゃないので。とにかく一生懸命、頑張るだけです」と言葉に力を込めた。

 この日は、背番号2のユニホームや自身のロゴが入ったパーカを着た約100人のファンと交流。じゃんけん大会の賞品としてサイン入りバットをゲットした少女が、感涙をこぼす場面もあった。「SNSとかでの応援もありますけど、やっぱ肌で感じるってことはね。自分の原動力になります。皆さんにも自分の思いを知ってもらって、また応援しようとなってくれたら、いいことなんで」。オフならではの時間でエネルギーをチャージした。

 チームが連覇を目指す来季はプロ13年目、35歳のシーズンとなる。「とにかく向上心を持って取り組んでいきたい。年をとったとかは考えずに。まだまだ自分はやっていける。そうじゃないと、現役終わると思うので」。年齢を言い訳にするつもりはない。虎党の期待に応えるため、粉骨砕身を貫く。

 ◆今季の梅野 プロ入りワースト2位の、出場52試合に終わった。捕手としては46試合で、うち先発はわずか32試合。打率・220で、本塁打は2年続けて0。契約更改では、4000万減の1億2000万円でサインした(金額は推定)。22年からの4年契約が今季で終了したが、海外FA権を行使せずに残留することを発表。単年契約を結んだ。

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