阪神 快足野手獲りへ 機動力上積みで常勝軍団足掛かり 城西大・松川、筑波大・岡城、愛知学院大・杉山らラインナップ
阪神が23日のドラフト会議で俊足野手を獲得する方針であることが22日、分かった。城西大・松川玲央内野手(21)をはじめ、筑波大・岡城快生外野手(22)、愛知学院大・杉山諒外野手(21)らをリストアップ。猛虎が誇る快足コンビの近本&中野に続くスピードスター候補をチームに迎え入れて、常勝軍団構築への足掛かりとする。
アマチュア界の韋駄天(いだてん)こそが、藤川阪神が狙う新戦力だ。
今季チームはリーグトップの100盗塁をマークした。不動のリードオフマンである近本は32盗塁で4年連続6度目の最多盗塁タイトルも獲得。DeNAとのCSファイナルS初戦でも効果的な三盗を決めて、先制点を演出した。中野もリーグ4位の19盗塁。1、2番の快足コンビが2年ぶりリーグ制覇の原動力となったが、来季以降を見据えると懸案事項もある。
近本は8月に国内FA権を取得し、11月には31歳を迎える。中野も来季は30歳シーズンとなる。植田、熊谷、島田といった足のスペシャリストたちも、3人そろって来年は30歳代に突入。育成2年目の福島は圧倒的なスピードを誇るとはいえ、足が魅力の若虎は不足気味で、補強ポイントの一つに挙げられている。
次代のスピードスター候補は大学球界にいる。城西大・松川は右投げ左打ちの遊撃手。関西高では甲子園出場はなかったが、城西大では1年からレギュラー。2年時に参加した侍ジャパン大学日本代表強化合宿の50メートル走で、参加選手トップの5秒88を計測した。昨秋の首都大学1部でリーグ3位の打率・375を残すなど俊足巧打が光る。
筑波大・岡城は岡山県出身で、同郷の松川と幼なじみという間柄。小学生時代は同じチームでプレーした。足に加えて、長打も武器の右打ち外野手だ。3年時には松川とともに侍ジャパン大学日本代表強化合宿に参加。50メートル走は5秒82で、前年トップだった松川を上回るタイムをたたき出した。
愛知学院大・杉山は171センチ、65キロと小柄な体格だが、今春のリーグ戦では出場12試合で7盗塁をマークした。リストアップされている3人の走力はいずれも一級品。セ・リーグのライバル球団を震え上がらせた虎の機動力を、さらに上積みさせる可能性を秘めている。
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