阪神 クリーンアップでM39!球団史上3位スピード点灯 鯉戦10連勝、貯金今季最多「22」
「阪神5-0広島」(30日、甲子園球場)
ついに、この時が訪れた。阪神が後半戦負けなしの4連勝で貯金を今季最多の22とし、2年ぶりの頂点奪取に向けた優勝マジック「39」が点灯した。森下翔太外野手(24)、佐藤輝明内野手(26)、大山悠輔内野手(30)の主軸トリオが攻守で躍動。世界一の応援を背に、このまま一気に突き進む。
超満員のスタンドが沸き上がる。鳴りやまない六甲おろしの大合唱。マジック点灯に甲子園はお祭り騒ぎだ。後半戦負けなしの4連勝に導いたのは、クリーンアップの活躍だった。
まずは4番がきっかけを作った。0-0の四回、先頭の佐藤輝が大瀬良の初球を捉え、自身10打席ぶりのヒットとなる右前打を放った。「しっかりいい準備ができている」と積極姿勢が功を奏した。その後、2死三塁となったが、相手のバッテリーエラーで先制のホームを踏んだ。
守備でも軽快な動きを見せた。五回1死から羽月の放ったボテボテのゴロに対し猛チャージ。捕球後はスムーズなランニングスローでアウト。九回にも林の放った痛烈な三遊間へのゴロを難なくさばいた。「しっかり守りもいい感じで続けているので、この状態を続けたい」と力を込めた。
先輩の活躍に森下も続いた。1-0の六回無死一塁でハーンから左前打を放ち、チャンス拡大。1死満塁から代打のヘルナンデスが押し出しの四球を選び、貴重な追加点につながった。八回には、松本から左中間を破る二塁打を放ち、この試合3安打目。6月1日の広島戦以来今季8度目の猛打賞をマークした。
この日はかえす役割ではなく、攻撃の起点となった森下。「まだまだ修正しないといけない部分はあるけど、まず結果として3本出たのは、自分が感じることもある」と、うなずいた。
仕上げは大山のバットだ。2-0の八回無死一、三塁から左前適時打。これで自身最長の5試合連続打点となった。「一試合一試合全力でやってるので、勝ててよかった」と表情は変えず。打点は佐藤輝、森下に次ぐリーグ3位。切磋琢磨(せっさたくま)しながら、2人の背中を追いかけている。
中軸3人の大活躍で、優勝へのマジック39が点灯。ただ、佐藤輝は「何も変わらないです」と気を引き締め、森下は「自分たちは何も考えず勝ち続けたい」と話した。そろって特別意識はせず、自らの仕事に集中していく。
チームは広島戦10連勝で、今季のカード勝ち越しを早くも決めた。後半戦も圧倒的な強さで首位を快走する猛虎軍団。2年ぶりの歓喜へ、カウントダウンが始まった。
◆阪神、優勝マジック39が点灯 阪神が両リーグを通じて、今季初めてとなる優勝マジック39が点灯した。巨人が阪神戦の7試合を含む残り50試合に全勝しても、阪神が残り49試合で39勝すれば勝率で上回る。また、1950年の2リーグ分立以後、阪神が7月中にマジックを点灯させたのは03年の7月8日、08年の7月22日に続き3度目、3番目の速さとなった。
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