流れを呼んだ及川の檄投 阪神救援陣が5人でつないだ14アウト 今季2度目の中継ぎ会でブルペン一丸

 「DeNA2-3阪神」(23日、横浜スタジアム)

 阪神が誇る5人のリリーバーでつないだ14個のアウトが勝利につながった。一人一人が役割を果たし、最後は守護神の岩崎が気迫全開のガッツポーズで締める。ブルペン一丸でつかんだ貴重な1勝。その中でも七回の及川雅貴投手(24)が流れを呼び込んだ。

 味方打線が三者凡退に終わり、同点という緊迫の場面。先頭の蝦名に四球を与え、DeNAにとっては絶好機だった。「一番ダメな形で先頭を出してしまったので大反省です」。そんな負の感情はマウンドでは消し、梶原を3球三振。代打の松尾は遊ゴロ併殺打に仕留め、11試合連続で自責点ゼロ。この回で、逆に風向きが変わった。

 八回は石井がわずか9球で三者凡退。九回は島本が2死二塁とサヨナラのピンチを背負いながらも、最後は蝦名を空振り三振。今季初勝利が舞い込んできた左腕は「みんなでつないで、最後に大山が打ってくれて良かった」と優しい表情で胸をなで下ろした。

 1点リードの延長十回は岩崎が2死二塁としたが、京田を直球で見逃し三振。普段はクールな男が珍しく豪快にほえて、拳を握ってグラブをたたく。六回の桐敷も門別が残したピンチで1点は取られたが、最後は連続三振。「中継ぎで勝った試合」と誇らしげだったように、勝負どころでは我慢強かった。

 21日の移動日。横浜で今季2度目の中継ぎ会が開催された。捕手もトレーナーも交えて、和気あいあいとした中でも結束力を高めた。誰かが不調なら助け合おうという空気が自然と流れる。1軍の枠を争うライバルではあるが、試合後には出番のなかった岩貞や漆原も表情は晴れやかだった。「粘り強い、いいゲームができた」と藤川監督。立役者は自慢のリリーバーたちだ。

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