新加入の阪神・楠本 具志川組スタートも冷静「どう始まるかよりどう終われるか」新天地で再起誓った

 今季から新加入の阪神・楠本泰史外野手(29)は24日、キャンプ具志川組(2軍)スタートも冷静に捉え、前を向いた。「どう始まるかより、どう終われるかが大事というのを自分に言い聞かせて受け止めました」

 失うものはなにもない。今オフ、DeNAを戦力外となり阪神に拾われた。「元々あるはずのない1年が始まるようなもの。野球ができる喜びを感じています」。野球のできる幸せを、誰よりもかみしめて練習に取り組んできた。

 はい上がるために結果を残す。「ベイスターズの時から毎年いろいろな人と競争してきた」と強力野手陣の中でもまれてきた経験は糧とする。「なるようになるというか、あまり自分にプレッシャーをかけてもしょうがない」と自らのできることに集中する。

 この日は、鳴尾浜で汗を流した楠本。「新しいチームなので自分のことをまず知ってもらう、覚えてもらうことが大事」とファンへも自身の存在をアピール。「もう一度野球ができる喜びを感じながら、必死こいて結果を出していきたい」。どん底を味わった男は新天地で再起を誓った。

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