【小山正明氏の眼】阪神 伊藤将、青柳の修正を急げ 中途半端な高さの球が非常に多い

 「DeNA11-9阪神」(11日、横浜スタジアム)

 岡田阪神が最大7点差を守り切れず、痛恨の大逆転負け。大量リードを奪いながら、先発の伊藤将司投手が五回途中7失点と踏ん張れず、八回にリリーフ陣が3被弾で試合をひっくり返された。デイリースポーツ評論家の小山正明氏は「急がれるのは伊藤将と青柳の修正」と指摘した。

  ◇  ◇

 球場内、非常に風が強く、飛球がホームランになったり、野手の間に落ちたりして、投手として投げづらい日に思えたかもしれないが、これは両チーム同条件。DeNAの救援陣は抑えている以上、敗れた阪神サイドはそれを言い訳にはできない。

 特に先発の伊藤将は、風に翻弄(ほんろう)されたというより、この日だけの不調ではないように思える。今季は中途半端な高さの球が非常に多く、しかもキレを伴っていないため、ナンボでも打たれる。

 同じことが、前日先発した青柳にも言える。問題なのは、阪神投手陣の、左右の柱となるべき存在がそろって同様の状態に陥っていることだ。今は上位で戦えているが、これが続くとだんだん苦しくなってくる。

 前日の時点で1位から6位までが3・5ゲーム差内にひしめく混戦となっているセ・リーグにあって、エース級2人が不調のままではペナント争いから取り残される可能性すら出てくる。

 チームとして急がれるのは、2人の修正だ。私も調子が上がらず、修正に取り組んだ経験がある。投げ込む数を増やす、ランニング量を増やすなどいろいろ取り組んだが、やはり効果として表れるには時間がかかった。

 当然、2人もすぐに復調、とはいかないだろう。幸い、まだ100試合以上ある。今、早急にキレと制球を取り戻すべく修正に着手すれば、間に合うはずだ。

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