岡田阪神 主軸ダメダメ…今季3度目完封負け クリーンアップ打率1割…セ界ワーストのチーム打率・218

 6回、見逃し三振に倒れ、悔しがる大山(撮影・中田匡峻)
 7回、痛烈な打球も中飛に倒れ、悔しそうにベンチに戻る佐藤輝(撮影・中田匡峻)
 2回、空振り三振に倒れてベンチに戻る森下(撮影・北村雅宏)
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 「阪神0-1広島」(11日、甲子園球場)

 阪神は打線が振るわず今季3度目の完封負けを喫した。つなぎの打撃を期待してノイジーを3番起用したが、得点圏で凡退を繰り返すなど歯車がかみ合わない。チーム打率・218はリーグワースト。大山、佐藤輝、森下はいずれも打率1割台となった。12日からバンテリンドームで首位・中日と3連戦。開幕クリーンアップに座ったドラ1・3人の復調が待たれる。

 九回2死。大山のバットがワンバウンドのフォークに空を切る。最後まで勝利を信じた阪神ファンの歓声は、大きなため息となってスタンドに響き渡った。わずか2時40分。あっさりと3月30日・巨人戦以来、10試合ぶり3度目となる完封負けを喫した。

 この試合までの最近3試合は計4得点で、チーム打率・226はリーグワースト。岡田監督は打線を組み替え、ノイジーを今季初めて3番で起用した。平田ヘッドコーチは「昨日、森下が6番でいい仕事をしてくれたので。ノイジーは今、つなぎのバッティングをしてくれていたから」。クリーンアップの後ろに勝負強い森下を置くことで得点力を狙った。

 しかし、歯車がかみ合わない。ノイジーは初回1死二塁から3打席連続で得点圏で打席に立って4打数無安打、2三振に終わった。

 中軸の状態も深刻だ。4番・大山、5番・佐藤輝、6番・森下で計10打数無安打。3人とも打率1割台となった。佐藤輝は七回無死で中堅フェンス手前の飛球を久保の好守に阻まれる不運もあったが、最後まで先発・西勇を援護できず。森下は「テンポ良く投げてくれたので、点を取れれば良かった」と責任を口にした。

 岡田監督が今季の戦い方を示す開幕戦で、クリーンアップを任せた3人。本来であれば当初のまま固定したいはずだが、動かさざるを得ない状態が続いている。指揮官の苦悩は12試合目で10通り目となった打線にも表れている。水口打撃コーチは「これから頑張ってもらうしかないでしょう」と奮起を促す。

 大山は「しっかり準備をします」と話せば、佐藤輝も「(12日・中日戦は)点を取れるように頑張ります」と巻き返しを誓った。

 チーム打率・218はリーグワーストのまま。それでもまだ借金は2。開幕して4カードを終えたばかりで、各チームとの対戦は一回りもしていない。今は我慢の時だ。

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