〝岡田走法〟伝授 阪神・岡田監督が今キャンプ初の直接指導「キャッチャーの距離感を惑わさなアカン」

 走塁練習で選手を集めて指導する岡田監督(撮影・田中太一)
 ベースランニングを終えたナインを集めて指導する岡田監督(中央)=撮影・立川洋一郎
 ベースランニングを終えたナインを集めて指導する岡田監督(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)

 阪神の岡田彰布監督(66)が春季キャンプ初の直接指導を行い、“岡田走法”を伝授した。

 三塁から本塁への走塁練習を見守っていた虎将が動いた。三塁ベース付近に野手陣を集め、走者がリード時にラインから離れ過ぎていると改めて指摘。球団OBの赤星氏が臨時コーチとして招かれた3日にも、ラインから離れずに本塁までの最短距離を走るべきと語っていたが、その走塁論はさらに奥深かった。

 「キャッチャーの距離感を惑わさなアカンわけやろ。どのくらいリードしてるのか分からんようにやるには、真っすぐおった方がええわけやん」。三塁から膨らむように離れて立つと、走者のリード幅が一目瞭然となる。一方で本塁と三塁を結ぶ直線上に近づいて立つと、リード幅の距離認識が困難となり、けん制球も投げづらくなるという。捕手目線での効果を強調し、「人間の錯覚やからな。直線上におったらな」とニヤリと笑った。

 さらに、リードが大きくなりがちな“ゴロゴー”の局面で、打者が打たなかった時の帰塁にも言及。「キャッチャーが投げたら背中に当たるとこ帰らなあかんやんか。そういうのは分かっといてやらんとな」と続けた。

 全ては早大時代から徹底した走塁技術だといい、早大野球部で監督を務めた恩師・石山建一氏の名前を出して「“石山戦法”やからな」と懐かしそうに笑みを浮かべた。細部までこだわる“岡田野球”の神髄。走塁面でも一切の妥協を許さない。

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