阪神から2選手が侍最終候補入り 信頼揺るがぬ中野&アジア制覇で高評価の森下 3月に京セラで強化試合
阪神の中野拓夢内野手(27)と森下翔太外野手(23)が野球日本代表「侍ジャパン」の強化試合「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本VS欧州代表」(3月6、7日・京セラドーム大阪)の最終候補メンバーに入ったことが23日、分かった。この日、東京都内でスタッフ会議が開催され、今後は継続して絞り込み作業が進められていく。
日の丸を背負う2人の虎戦士を早春の大阪で見られるかもしれない。中野と森下が、3月上旬に強化試合を行う侍ジャパンの最終候補に入った。
中野は昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一を経験した。13日に愛知県岡崎市で小学生対象に行った野球教室では「子どもたちはタイガース(の中野)というより、日本代表を見てる方が多い」と日の丸の重みを実感。WBCでは5試合に出場したが、先発は1次リーグ2試合のみで「活躍できたかと言われれば、してない部分の方が多い。次回はスタメンで出て、金メダルに貢献したい」と代表入りへの強い意欲を示していた。
昨季は全試合フルイニング出場を達成するなど、フル回転した影響もあり、昨年11月のアジアチャンピオンシップを辞退。それでも侍ジャパンの井端監督は「中野選手に関しては、次も当然候補です」と揺るぎない信頼を示していた。
虎の未来を担う若武者もリストに残った。森下はアジアチャンピオンシップで出場した全3試合で安打を放ち、打率・455、1本塁打、1打点で外野手のベストナインにも選出された。井端監督の初陣でアジア制覇に大きく貢献。指揮官から「十分過ぎる活躍。集中力ですよね。これは、ものすごいなと感じました」と高評価も得た。
一方、決勝の韓国戦ではタイブレークの延長十回無死一、二塁の打席で代打を送られた。井端監督は「迷いました。だけど、あそこで打てる、打つ選手になってほしい。こちらに考えさせない、迷わせない選手になってほしい」とさらなる成長に期待を寄せた。
11月には年齢制限のない「プレミア12」が開催予定で、森下も「最終的に選ばれたら」と出場を熱望。まずは3月の強化試合で再びインパクトを残し、井端監督の脳裏に雄姿を焼き付けたい。
今後は継続して人選を進めていくことになる。侍ジャパンの監督は例年、キャンプ地を視察することが慣例となっており、沖縄の地で岡田監督ら球団首脳とコミュニケーションを重ねていくことになりそうだ。今年の活動だけでなく、26年春に開催予定の次回WBCや、28年ロサンゼルス五輪へと虎党の夢は続いていく。
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