阪神戦の判定問題 元審判員が解説&警鐘「わざとするように指導する方がもしいたら指導者失格」

 9回、二盗を失敗する熊谷=18日
 9回、二盗を失敗する熊谷(右)=18日
 9回、二盗を狙うもタッチアウトになる代走の熊谷。右は遊撃手の京田=18日
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 元NPB審判員の坂井遼太郎氏が19日、自身のX(旧ツイッター)を更新。18日に行われたDeNA-阪神の判定問題に触れ、「少し偏った方が多いので書きますが『バレないようにブロックすれば良い』と考えた方は非常に危険です」と警鐘を鳴らした。

 問題のプレーは18日・同戦の九回。阪神は1死一塁から一走・熊谷が二盗を試み、一度はセーフの判定が下ったが、リクエストによるリプレー検証の末にアウトに覆った。映像ではベースカバーに入った遊撃・京田の足が二塁をふさぐ走塁妨害のようにも見えたが、敷田審判は場内アナウンスで「走者と野手が接触していますが、妨害とはいたしません」と説明。岡田監督が猛抗議した。

 今回は、京田の行為が故意ではないと審判団が判断し、走塁妨害にはならず。すると、ネットなどで今後は「バレないようにブロックすればいい」という声もあがった。

 これを受け、坂井氏は「スピードが出ている選手に対して、生身でブロックさせるような指導をすることで、その選手の選手生命を脅かす恐れがあります。ましてやその行為を審判が故意と判断したら妨害です。選手生命をかけて、バレないようにブロックした結果、妨害と判定され、しかも大けがをするということになる場合もあります」と指摘した。

 阪神が提出した意見書によれば、走者の熊谷が「お互いケガしないためにスライディングを緩めた」という事実も判明。坂井氏は「今回はケガなどなかったみたいですが、とても危険なプレイなので、わざとするように指導する方がもしいたら指導者としては失格だと思います」とした。

 坂井氏は自身のYouTubeチャンネルでも解説。「このプレイは妨害のみならず、色々考えさせられるプレイでした」と、審判目線の視点で語っている。

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