阪神・岡田監督 執念の奇襲!劇勝呼んだ鉄壁継投&坂本セーフティースクイズ

 12回、佐藤輝の飛球にサヨナラを確信する阪神ベンチ(撮影・高部洋祐)
 6回、同点スクイズを決める坂本(撮影・飯室逸平)
 11回をゼロで抑えた坂本と及川のバッテリーを出迎える桐敷ら(撮影・高部洋祐)
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 「阪神タイガース4-3東京ヤクルトスワローズ」(12日、京セラドーム大阪)

 長い長い死闘を終え、阪神・岡田彰布監督の表情にも疲労の色がにじんでいた。午後11時20分を回って取材に応じた虎将は「長かったと思います。序盤はもう、あんま覚えてないですね」と苦笑いした。

 最後まで勝利を追い求めた。3-3で迎えた延長十二回。6番手・及川が2死無走者から村上を迎えた。カウント3-1としたところで岡田監督は申告敬遠を命じた。「最初から申告敬遠はちょっと悪いかなと思ったから。予定通りですけどね」。続く塩見に対して馬場を投入。右腕は遊ゴロに打ち取り、燕の最後の攻撃を締めた。

 執念の奇襲も見せた。1点を追う六回1死一、三塁で打席には坂本。大西が投じた初球だった。素早くバットを寝かせると、投手前に転がす絶妙のセーフティースクイズ。打球は大西と二塁・武岡のグラブの間をすり抜け三走が生還(記録は犠打野選)。試合を振り出しに戻した。

 “セーフティー返し”だった。2-2の五回には1死から並木に2試合連続のセーフティーバントを決められていた。並木はそのまま一時は勝ち越しとなるホームを踏んでおり、阪神にとっては痛快な意趣返しとなった。

 シーズン2度目の9連勝は86年ぶりで貯金23は15年ぶり。記録ずくめのシーズンにも「別に何とも思ってないですよ。毎試合毎試合勝つためにやってるだけで」。日々の積み重ねが“アレ”への近道だと知っている。

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