阪神の守護神・湯浅 10球獅子狩り7Sに岡田監督も「一番良かった」と合格点

 最後を締めくくり、坂本(左端)と勝利のタッチを交わす湯浅
 9回から登板して三者凡退に抑えて坂本(右)とタッチを交わす湯浅(撮影・堀内翔)
 最後を締めくくり、ナインと勝利のタッチを交わす湯浅(中央)=撮影・立川洋一郎
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 「西武1-3阪神」(30日、ベルーナドーム)

 敵地スタンドから大声援が響く。阪神・湯浅京己投手の名前がコールされると、再び球場がドッと沸いた。帰ってきた居場所。小走りで向かい、西武の主軸に真っ向勝負を挑んだ。記録的な連勝をつなぐ勝利のバトン。守護神復帰を印象付ける魂の10球だった。

 「戻ってきて3試合目だったので。その中だったら一番、感覚よく投げられてます」

 右前腕の張りから復帰3試合目。納得の表情で振り返った通り、圧巻の投球内容だった。先頭のマキノンをフォークで中飛に抑えると、外崎はこの日最速152キロで空振り三振に斬った。最後は渡部を三ゴロに封じ、危なげなく試合を締めて7セーブ目だ。

 岡田監督は28日の巨人戦に続き、湯浅を「予定通りやん。右が多いからな」と九回に起用。右腕の離脱期間、抑えを務めた岩崎は準備もさせなかった。その上で今後について初言及。「今日は一番よかったんちゃう。ホントにそないして戻れば、湯浅後ろでええと思うけど」と、守護神復帰に合格点を与えた。

 5割はあかん-と連勝街道を走る交流戦。方程式にも厚みができ、今は死角が見当たらない。今季登板10試合で無失点。勝利の試合を締める“ミスター0”は不敵に笑った。「もっともっと良くなるように頑張ります」。飽くなき向上心がチームの源。勢いはまだまだ止まりそうにない。

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