阪神 代役守護神はK・ケラーかビーズリー 湯浅侍内定“岡田の考え”明かした

 阪神・岡田彰布監督(65)が27日、守護神に指名していた湯浅が来年3月に開催される第5回WBCの日本代表に内定したことを受け、K・ケラーと新外国人のビーズリーを湯浅不在時の代役守護神候補に挙げた。今季は開幕直後の出遅れから巻き返したK・ケラーへの信頼は高く、ビーズリーはキャンプで実力を判断する方針だ。実戦での守護神テストを経て開幕ダッシュにつなげていく。

 “岡田の考え”は明快だった。湯浅が侍ジャパンに内定したことを受け、代役守護神に言及。鮮やかなオレンジ色のセーターに身を包んだ指揮官は迷うことなく、K・ケラーとビーズリーの名前を挙げた。

 「ケラーはな、だいたいもう(力は)分かってるけど、ビーズリーか。まずは投げ込んでこっちで判断した方がええかも分からんな、ピッチャーの場合はな」

 岡田監督が守護神に求めるものは速球だけでなく奪三振能力だ。K・ケラーは来日1年目の今季は34試合に登板して3セーブを挙げるなど、クローザー経験もある。奪三振率は圧巻の12・67。開幕直後こそ、コロナ禍の来日遅れによる調整不足を露呈してしまった形だが、指揮官は実力を高く評価している。

 ビーズリーもメジャー通算で奪三振率12・04をマークしており、守護神の適性はあると判断。ただ「新外国人に関してはな、あんまり大きなことは言われへんわ。はっきり言うて」と強調する。2月1日のキャンプインからじっくりと実力を見極めていく方針だ。

 助っ人の抜てきに、岡田監督の親心や配慮が垣間見える。2人以外に成長著しい浜地の名前が挙がっても不思議ではないが「別に外国人でええんちゃう?外しやすいやん、外国人の方が、2人おるんやから」ときっぱり。

 今季、初めてほぼ1シーズンを1軍で戦った浜地にはプレッシャーを与えるのではなく、自身の調整を最優先させる。さらにWBCを終えた湯浅が合流しても、WBC公式球を投げてきた影響など考慮して開幕時は不在を想定。十分な再調整期間を設けた上で、万全のコンディションでチームに復帰させる考えだ。

 「最初から(勝利の方程式は)5人ぐらい用意しようと思っているからな。前回とはそら違うよ」

 前回監督時の2004年・アテネ五輪、08年・北京五輪はシーズン中の開催だった。今回のWBCは開幕前で、チームへの影響は大きくない。実戦での守護神テスト期間もたっぷりある。知将らしい確かな手腕で開幕ダッシュに導いていく。

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