阪神が藤浪のポスティングでのメジャー挑戦容認 嶌村本部長「最後は阪神のユニホーム着て」

 阪神が17日、兵庫県西宮市の球団事務所で会見を開き、藤浪晋太郎投手(28)のポスティングシステムを利用しての米大リーグ挑戦を容認することを発表した。

 阪神の嶌村本部長は「シーズン中からいろいろと話し合いを持ってきましたが、阪神球団として容認することになりました」と説明。「なぜ認めたかのひとつには、彼は10年間やってきた。本来、彼的には前田君(健太、広島からメジャー)、田中君(将大、楽天からメジャー)のように100勝ぐらい挙げて行きたかったと思うけど。彼の場合、10年間でイニング数は約1000ぐらい(994回1/3)かな。今年は1000奪三振も挙げてくれたというところで、そういうことを踏まえた上で総合的な決断をした」と話した。

 また「すべてにおいて、すべてのところをひとつひとつ承諾を得ていったという感じです」と岡田新監督の了承も得たことを明かし、「メジャーで頑張って、最後は阪神のユニホーム着てどうやねんと(伝えたら)、(藤浪が)『ありがとうございます』と…」という本部長、藤浪の間でのやり取りがあったことも話した。

 プロ10年目の藤浪は、昨オフの契約更改の席で球団にメジャー挑戦の希望を伝えており、今年9月には本人の口から意思を表明。海外フリーエージェント(FA)権の資格取得前の挑戦となり、移籍にはポスティングシステムの利用が前提となる。今年の同システムの期間は11月1日から12月15日になっている。

 藤浪は大阪桐蔭高からドラフト1位で2013年に入団。新人から3年連続で2桁勝利を挙げたが、その後は年々、勝ち星が減少。矢野阪神では2年連続開幕投手を務めながらも、中継ぎ起用されることもあった。

 今季は16試合の登板で3勝5敗、防御率3・38。通算成績は189試合で57勝54敗、防御率3・41。

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