阪神・佐藤輝これぞ4番!2打席連続G倒打 先週不振も見事軌道修正、3位浮上導いた

 8回、2点三塁打を放ち、ベンチへ向かってポーズを決める佐藤輝(撮影・西岡正)
 8回、佐藤輝の中越え2点適時三塁打に喜ぶナイン
 7回、佐藤輝は適時打を放つ(撮影・佐々木彰尚)
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 「巨人0-4阪神」(19日、東京ドーム)

 これぞ4番の仕事や-。阪神の佐藤輝明内野手(23)が、先制&決勝タイムリーを含む2本の適時打で虎を連勝へ導いた。3戦連続の今季67打点となり、1年目の64打点を超えた若き主砲。広島が敗れたためチームは3位に浮上し、2年連続の巨人戦勝ち越しに王手をかけた。復調の光を見いだした4番が、きょうのデーゲームでも快音を響かせる。

 目の前のチャンスを無駄にしたくなかった。何としてでも走者をかえしたかった。打席の中で打てるボールをじっと待った佐藤輝。フルスイングで放たれた2本のタイムリー。4番に最も求められる勝負強さを、遺憾なく発揮した。

 「本当にチャンスだったので、良い結果になって良かった!!」

 0-0の七回無死二塁。1ストライクから直球が外角に外れた瞬間、山崎伊の表情が曇った。右腕が緊急降板し、今村がマウンドへ向かう。勝負のさなかで思わぬ間があいたが、佐藤輝は集中力を全く切らさなかった。

 カウント2-2から浮いたフォークを逃さない。白球は左前に弾み、ロハスが本塁に生還。一塁塁上で右拳を突き上げた佐藤輝は「変化球に食らいついて、なんとか頭を越えたんで良かった」と納得顔だ。

 そして2打席連続の適時打は1点リードの八回2死一、三塁から生まれた。クロールが投じた初球、真ん中に入ったナックルカーブを強振。あと少しでスタンドに入るかという中堅フェンス直撃の2点三塁打を放ち、これで67打点目。この日3打点で、1年目に記録した64打点を超えた。

 先週、9日のDeNA戦から6試合は、打率・050と極度の不振に陥った。この時、構えた際にバットのヘッドがより投手側に倒れ、右肩が入りすぎていた。背ネームと背番号が投手に丸見えのフォームで、体の開きも早かった。

 その期間、矢野監督から直々にテークバックなどの指導を受けた。佐藤輝自身も修正を図り、迎えた16日からのヤクルト3連戦では、構えからバットのヘッドを立て、右肩を入れ過ぎないフォームに変えた。

 今週の計4試合で打率・353、1本塁打、7打点と見事に軌道修正。「神宮あたりから感覚は良くなっている。いろいろ修正しながらやっていますが、今はどんどん良い調子になってきている」と、完全に復調の光を見いだしている。

 5番・大山も復帰し、打線に厚みが戻った。「後ろに大山さんがいるのはすごい気持ち的に余裕を持って臨める。またここから勝っていきたい」。打撃も自信も取り戻した4番が虎に勢いをもたらす。

 ◆G戦勝ち越し王手や!! 今季巨人戦の勝敗成績を12勝7敗とし、カード勝ち越しに王手。昨季は13勝9敗3分けで、今季も勝ち越しを決めれば2年連続となる。複数年連続での巨人戦勝ち越しは3年連続だった2003~05年以来。

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