阪神・佐藤輝 糸井の闘魂継承へ 近大先輩から「抹消になるから頑張れよ!」

国歌斉唱後、グラウンドへ向かって×印をする佐藤輝。この直後、雨天中止となる(撮影・田中太一)
 打撃練習をする佐藤輝(撮影・山口登)
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 阪神・佐藤輝明内野手(23)が18日、出場選手登録を抹消された糸井嘉男外野手(40)の闘争心を引き継いで戦うことを決意した。前日には糸井本人から「抹消になるから、頑張れよ」と声をかけられたという。再び超人が1軍戦線に復帰する日まで「僕は頑張るだけです」と4番として猛虎打線をけん引していく。

 試合開始直前に降り注いだ雨の影響で広島戦が中止となったが、佐藤輝の心には火がついていた。それには、超人から掛けられた言葉が関係していた。前日の中日戦(甲子園)後、2人の間でやり取りがあったという。

 「抹消になるから、頑張れよ!!」

 同門近大の先輩でもある糸井からチームを託された。この言葉に燃えない理由がない。「言ってもらったので。また(1軍に)戻ってきてくれると思うので、僕はそれまで頑張るだけです」と気合をみなぎらせた。

 糸井は17日に自らの公式ツイッターで「みんな頑張ってね See You Again #闘争心は消えない」と投稿していた。佐藤輝もその言葉を借りて「闘争心を持って頑張ります!!」と決意。熱き闘志を胸に秘め、チーム浮上の力となる。

 前夜は右前へ逆転2点適時打を放つなど、今季6度目の3安打猛打賞の活躍を披露した。この日もマツダスタジアムで試合前に行った屋外フリー打撃では快音を響かせた。「状態はいいと思うので、いいスイングができるように頑張ります」と言葉からも確かな自信が漂う。

 糸井の抹消に伴い、「特例2022」で戦列を離れていた大山が1軍に昇格。自身の後を打つ5番打者の復帰には「打線も活発になると思うので頼もしいですね」とニヤリ。佐藤輝、大山の左右の和製大砲コンビ復活で、連勝街道を狙う。

 バスに乗り込む前には「自然には逆らえないです」と雨を指し、笑う余裕も見られた。7月は月間打率・227、0本塁打、4打点とまだ本調子のモードではないが、関西から見守る糸井に勇姿を届けるために、4番の使命を果たす。

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