「阪神１－３中日」（１６日、甲子園球場）

　今季７戦目にして、甲子園での中日戦初黒星。阪神は攻守のミスが響いて敗戦となった。しかも、勝てば２位タイ浮上のチャンスを逃し、まさかの５位転落だ。

　二回の守備では１死一塁で高橋周の左翼線への打球を、左翼・陽川がクッションボールを取り損ねて“トンネル”。一走のＡ・マルティネスが一気に先制のホームを踏んだ。

　攻撃では１点を追う二回。相手失策で無死一、三塁とし、陽川が右翼へ飛球を打ち上げた場面だ。タッチアップで走り出した三走・糸原が三本間の真ん中で急ブレーキ。三塁に戻るもアウトになり、まさかの併殺となった。

　中途半端な形のプレーに「チャレンジしてアウトだとしても、学んでいけることがあると思う。そういうところでは行ってほしかったなというのはあるけど…」と矢野監督の表情も険しい。

　土壇場の九回に一度は追いついたものの、十一回にアルカンタラが２失点。もう反撃する力は残っていなかった。連勝は３で止まり、借金は４に。球宴前に貯金生活に入るためには、残り７戦で１敗しかできなくなった。

　「今日もたくさん（観客が）入ってくれてるんで、それに応える野球をしたい」と指揮官。まずは引き締まったプレーで、大混戦のＡクラス争いから抜け出したい。