岡田彰布氏 し烈なAクラス争い 阪神は打線がカギ 他球団はプラスアルファ有り

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(64)が、自身の経験を基に球界の話題を深掘りする「岡田辞典」。294回目は混戦が予想されるAクラス争いにおいて、阪神は打線の奮起がカギを握ることになると説いた。

  ◇  ◇

 セ・リーグはヤクルトに優勝マジックが点灯して独走状態に入った。2位・巨人とは13・5ゲーム差やから他チームは優勝が厳しい状況になったな。

 でも、2位~6位までは6・5ゲーム差。どこも2位を狙えるし、クライマックス・シリーズへ向けて競争は厳しくなるやろう。これからはどれだけプラスアルファや、余力が残っているか、ということがポイントになるな。

 阪神はやっぱり打線がカギを握っとると思うよ。今季の最大借金16から6まで減らしたけど、計算した戦いで減らしたわけではなくて、無理をして戦ってきたところがあると思うんよな。

 その中でも投手陣は目いっぱい頑張っとる。実際に岩崎、湯浅、アルカンタラはそれぞれリフレッシュで抹消になったし、先発陣も抹消される投手が出てきとる。

 これから投手にとってしんどい夏場になるしな。現状では阪神の野手は、ほぼベストメンバーが1軍にいるわけやから。やっぱり打線が打つことと、どうやって1点を取るかという策を考えてもらいたいな。

 他チームを見たら、けっこうプラスアルファがあるんよなあ。DeNAはオースティンが2軍で実戦復帰して、中日もビシエドが1軍に合流しとる。巨人も投手力が課題やけど、新外国人投手を獲得するみたいやしな。

 さらに広島は秋山を獲得した。これは大きいよな。あれだけ実績があるし、まだ老け込む年齢でもない。野手は毎試合に出られるから影響力もあるしな。チーム事情で上本が外野を守ったりしてたわけやし、1軍に合流したら広島は変わってくると思うよ。

 阪神は今季の広島戦11試合で9敗2分けか。でも、9敗のうち7敗が3点差以内やろ。接戦で勝ち切れてないのは、投手が頑張っても「ここ」という場面で点を取れていないことが大きいと思うよ。そういう意味でも阪神は打線に頑張ってもらいたいよな。

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