阪神・西勇 2戦連続KO 今季ワースト6失点で6敗目 矢野監督「修正していくしか」

 「DeNA6-2阪神」(28日、横浜スタジアム)

 強風に乗った打球が、右翼フェンスをギリギリ越えた。2-2の同点で迎えた五回。阪神・西勇輝投手が4球続けて投じた、内角に食い込むシュートをソトが逆方向にはじき返す。高く舞い上がった打球がスタンドインすると、マウンド上の右腕はぼうぜんとした表情で右翼席を見つめ続けた。

 ゲームの流れが定まらない中で献上した痛すぎる勝ち越しソロ。矢野監督は「この球場はやっぱり狭いんでね。今日もフォローの風が吹いてたし。ピッチャーにとってはなかなか難しいけど…」と、流れがDeNAに傾く結果となった“次の1点”を悔しそうに振り返った。

 続く六回には、さらに3点を失う。2死二塁の場面でマウンドに集まると、この試合前時点で西勇との対戦打率・571の宮崎を申告敬遠し、同・600の大和との対戦を選択。中前への適時打を浴びると、続くソトには右翼フェンス直撃の2点適時打を食らい、たまらず指揮官は投手交代を告げた。

 西勇は6月7日のソフトバンク戦まで、7試合続けてクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を続けていた。だが、5回5失点で負け投手となった21日・広島戦に続き、今回は5回2/3を6失点と今季ワーストを更新して6敗目(4勝)。2試合続けての自責点5以上は、阪神移籍後初となった。

 「粘ってくれるのが持ち味なんだけど…。そりゃあ1年間ずっといいっていうことは難しい。でも経験もあるし、そこらへんを修正していくしかない」と矢野監督は次戦での立て直しを期待する。

 勝ち負けに一喜一憂することなく、「一年間同じ気持ちで同じような練習で、なるべくマウンドに上がるようにはしています」と普段から話す背番号16。次回登板予定の7月5日・広島戦(甲子園)で、汚名を返上してみせる。

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