金本知憲氏 阪神・佐藤輝はいかに得意ゾーンに投げさせるか

 今の阪神で、佐藤輝明内野手(23)はそれほど状態を落とさずに打てている印象だ。まだ粗削りでモロさはあるが、一発があるため、たとえ調子が悪くても相手からすると、怖いバッターであることには違いない。

 その上で、今後さらに結果を残すために必要なことは、相手バッテリーをいかに警戒させて、考えさせるかだろう。現状、真ん中から低め辺りの変化球と、外の直球は得意な印象があるので、そこに相手が投げざるをえない状況に持っていけるかどうか。

 そのためにも、まだ苦手としている印象のある、ベルトより上の高さの速い直球をいかに狙い打てるか。特にインサイドの高めの速いボールに対しては、打てる時もあるが、まだ難があるように映る。同じインサイドでも低めは打てているので、高めの速い直球をどう打てるかだろう。

 そこを狙い打てるようになれば、相手キャッチャーはそこから要求しにくくなってくる。そうなれば、他のボール、つまり佐藤輝にとって得意なゾーンに投げてこられることになり、より結果が伴ってくるはずだ。

 全体的な話をすると、先週から交流戦が始まり、打者としては対戦機会の少ない投手から打っていかないといけない。これは佐藤輝だけに対してということではなく、自分の経験で言うと、あまり考えすぎずにどんどん振っていく中で、いい結果が出た記憶がある。

 最初は、球筋をしっかり見ていこうという形でやっていたが、すぐに追い込まれることもあって、これはダメだなと積極的に振っていくようにした。もちろん一概に正しいとは言えないが、このピッチャーはどんな球を投げるんだろうという感覚をなくし、先手必勝ぐらいの意識で打つことがいいと思う。

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