阪神・マルテがまた抹消、長期離脱も 逆転負けでセパ最速30敗 自力V消滅危機

 「阪神1-6楽天」(25日、甲子園球場)

 ホンマにどうするんよ…。阪神のジェフリー・マルテ内野手(30)が、一回の走塁中に右足を痛めて途中交代。出場選手登録を抹消されることが決まった。助っ人を欠いた打線はまたも再三の好機を生かせず、大山のソロ一発による1点にとどまり12球団最速で30敗に到達。きょう26日にも自力優勝の可能性が消滅する猛虎に救世主は現れるか-。

 両リーグ最速で30敗に到達した阪神に、追い打ちをかけるような事態が起こった。二回、他の阪神ナインは守備に就いたが、マルテだけがベンチから出てこない。場内がざわつく中、ベンチを出た矢野監督が球審に原口への交代を告げた。

 初回に四球を選んで出塁したマルテは、続く佐藤輝の一ゴロで二塁へ走った際に右足を気にするそぶりを見せた。試合後、矢野監督は「ちょっと厳しいんちゃうかなと。抹消になるかなと現時点では思っている」。開幕直後に右足のコンディション不良でファーム調整を強いられただけに、再発となると長期離脱も考えられる。

 今季ここまで打率・197と低迷が続いたが、18日のヤクルト戦で今季1号を放ち、21日の巨人戦では3安打をマーク。今週からの交流戦へ万全の状態で臨むために、翌22日の同戦は欠場していた。10日の1軍復帰後は3番で出場し、4番・佐藤輝、5番・大山とクリーンアップが固定され、何よりマルテ自身が徐々に調子を上げていただけに、阪神にとっては痛手だ。

大山弾のみ…

 この日の打線は二回の大山の一発による1点のみ。2年ぶりの登板となった楽天先発・辛島に好投を許し、以降は4投手によるリレーの前に追加点を奪えなかった。三回以降の得点機では、四回にこの日スタメンに抜てきされた小野寺が遊ゴロ。八回には原口が三振と振るわず。九回2死二塁でも代打・熊谷が凡退してゲームセットとなり、普段ベンチを温めている面々がアピールすることができなかった。

 矢野監督は「流れ的に、ちょっと向こうに持って行かれたままになったんで。もちろん、それでも(点を)取らないとあかんし、言い訳はできない」と渋い表情だ。

 先週末の巨人戦から続いていた連勝は3でストップ。この日、首位のヤクルトが2試合連続のサヨナラ勝ちを決めたため、きょう26日にも自力Vが消滅する。開幕からの悪い流れを一気に変えるためにも、交流戦での巻き返しは必須だ。まずは楽天相手に勝ち越しを決め、ロッテ・佐々木朗の待つ千葉へと乗り込みたい。

 ◆きょう26日にも自力Vの可能性消滅 阪神が26日・楽天戦に敗れ、ヤクルトが日本ハム戦で引き分けか勝利すると、阪神の自力優勝の可能性が消滅する。阪神が残り93試合に全勝しても111勝31敗1分けで勝率・7816。一方、ヤクルトは26日に勝利すると残り阪神戦13試合に全敗しても、その他の試合に全て勝てば112勝30敗1分けの勝率・7887となり、阪神はヤクルトを上回れない。

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