阪神 ヒヤヒヤ星で連敗ストップ 九回無死一、二塁のピンチも岩崎粘りの投球
「阪神2-1巨人」(21日、甲子園球場)
阪神が1936年の復刻ユニホームで今季初勝利を飾った。マルテの先制タイムリー、約4年ぶりのスタメン出場となった長坂がセーフティースクイズを決めるなどしての勝利。先発・ウィルカーソンが7回0封。八回は湯浅が無失点。九回は岩崎が1点差に詰め寄られたもののリードを守り切った。
鮮やかな先制攻撃だった。初回、1番・近本が5戦ぶりの安打となる中前打で出塁。続く中野の空振り三振の間に今季7盗塁目となる二盗を成功させると、3番・マルテが中前へ先制タイムリーを放った。
二回は、この回先頭の糸井が右越二塁打を放つなど無死一、三塁とすると、長坂が一塁前へのセーフティースクイズを決めて追加点。八回の守備では一走・増田大の二盗を刺した。長坂は20日の九回にも増田大の二盗を阻止。連日に渡る強肩披露となった。
この日の長坂は2018年6月17日・楽天戦以来、約4年ぶり先発マスク。打点は20年9月20日・中日戦で2ランを放って以来だった。途中出場した20日・巨人戦は得点機で2三振。前夜の借りを返した。
打線は、20日まで3試合続けた「投手8番」を解除。長坂が8番、先発・ウィルカーソンが9番に入っての戦いだった。
先発のウィルカーソンは、巨人・シューメーカーとは今季3度目のマッチアップで、チェンジアップを効果的に散りばめるなど7回無失点で今季3勝目を挙げた。九回は3番手・岩崎が1点を失い、なおも2死満塁のピンチを背負うも代打・北村を封じて今季6セーブ目をマークした。
今カードは両チームとも「伝統の一戦」の起源とされた36年の復刻ユニホームを着用。4月1日から3日の東京ドーム3連戦に続いてのもので、復刻ユニホームでの試合で20日まで阪神は4連敗していた。