阪神・青柳 セ界トップ防1・09 6回2失点4勝目!笑顔晴れ晴れ援護に感謝

 「DeNA2-9阪神」(14日、横浜スタジアム)

 十分過ぎる打線の援護を受け、今季4勝目を飾った。中日・大野雄との壮絶な投手戦の末、十回途中1失点で敗戦投手となった前回登板から中7日。6回2失点、89球で交代していた阪神・青柳は笑顔で勝利のハイタッチの列に加わり、ナインを出迎えた。

 「僕自身は本当にダメだったので、僕が止めたというよりは、野手が打ってくれたから勝ったという感じです」と攻撃陣に感謝。今季5度目の登板で連敗ストッパーとなったのは3度目。本調子でない中でも試合を作り、チームを勝利に導いた。

 降板する六回まで毎回の計8安打を浴びた。クイックで投げたり、相手打線が速球系に対応していると見るとチェンジアップを増やしたりもした。「制球が良くなかったので、自分のできることは全部やり切ろうと思った。打たれた部分も多かったけど、抑えた部分もあったので工夫はできた」と悪いなりの投球にも手応えを得た。

 地元横浜での今季初の凱旋登板。満員の客席には母・利香さんと兄・勇輝さんの姿があった。女手一つで兄弟を育ててくれた母親への感謝は尽きない。大学時代にプロか社会人かで進路に悩んでいた時、「挑戦できる可能性があるなら挑戦した方がいい」と背中を押してくれたのが利香さんだった。

 「プロで頑張っている姿を見せるのが親孝行」と常々口にする青柳は、入団7年目で誰もが認める虎投の大黒柱に成長。8日の母の日から6日遅れとなったが、目の前で自身とチームの白星を贈った。

 41回1/3で再び規定投球回数に到達し、防御率1・09で堂々のリーグトップに躍り出た。「またあさってくらいには消えてしまう数字なので、もっと長いイニングを投げて、ずっと規定に乗れるように頑張りたい」と力を込める。悲運のエースは御免だ。背番号50がチームの成績も押し上げる。

 ◆雨天スライド初勝利 青柳は雨天翌日スライド登板した試合で初勝利。登板日の雨天中止とノーゲームはチーム最多の12度だがスライド登板は3度目で、過去2度は19年5月28日・巨人戦(甲子園)が中止で翌29日・巨人戦に先発も勝敗付かず、チームは8-4で勝利。同年8月27日・中日戦(甲子園)が中止で翌28日・中日戦に先発も0-1で敗戦投手。なお、チームは雨天中止翌日の試合は20年10月18日・ヤクルト戦(甲子園)から引き分けを挟み9連勝となった。

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