阪神・近本が復調気配!8戦ぶりマルチ 決勝点呼ぶセーフティーバント

 3回、セーフティバントを決める近本(撮影・高部洋祐)
 5回、二盗を決める近本(撮影・飯室逸平)
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 「阪神3-1中日」(27日、甲子園球場)

 これぞ猛虎のリードオフマンの働き。巧みな技だけではない。バットや足でも魅せる。「点につながる働きができた」。“らしさ”を戻しつつある阪神・近本光司外野手(27)が頼もしい。

 アイデアで意表を突いた。同点の三回無死二塁からセーフティーバントで三塁線に転がした打球は投手への内野安打。一、三塁と好機を広げると、糸原の二ゴロで三走・西勇が勝ち越しのホームを踏んだ。五回1死二塁からは右前打の後、今季4個目の二盗に成功。再び糸原の二ゴロによる3点目に貢献だ。

 まさに思い描いたスタイルの1つ。「(昨季まで年々)内野安打が減って。でもセーフティーは増えて、そういうのを使いながら」。目標のシーズン200安打へカギに挙げたのがセーフティーバントだった。「やろうとしていることが打席の中でできた」。自身のプランに手応えがある。

 8戦ぶりマルチから漂う復調気配。今季は3番を任された時期もあった。21日・DeNA戦から1番に戻った一方、前カードのヤクルト3連戦は、わずか1安打。この日で打率・245。当然、満足の域ではない。

 本領発揮はここから。「明日はまた明日で」。このままおとなしくしていられない。まだまだ暴れ足りない。

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