阪神悪夢 開幕11戦で球団史上最速10敗“あと一球”で連勝ならず延長12回に5失点

 延長12回、打ち込まれた桐敷が降板、阪神ベンチ、スタンドも静まりかえる(撮影・田中太一)
 12回、打ち込まれた桐敷(右)は降板する(撮影・田中太一)
 9回、土壇場で同点に追いつかれ、ぼう然とする矢野監督(奥)=撮影・田中太一
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 「阪神1-6DeNA」(6日、甲子園球場)

 阪神が延長十二回の激闘の末に敗戦。2リーグ分立後、球団史上最速の11試合目で2桁10敗目(1勝)に到達した。

 誤算は十二回から登板した4番手・斎藤。先頭牧に安打を許すと、続く宮崎に四球。この後、無死一、三塁から大和に左前適時打を打たれた。ここで、矢野監督は斎藤の交代を決断。桐敷をマウンドに送ったが、大田に走者一掃の3点二塁打を打たれるなどして、この回5失点した。

 九回は勝利まで“あと一球”だった。阪神・伊藤将がプロ初完封目前の九回、2死二塁。牧をフルカウントまで追い込んだ。甲子園からは「あと一球」のコール。だが、牧にしぶとく中前に運ばれ、中堅手・近本のダイビングヘッドも届かずに適時打となった。矢野監督も思わず頭を抱え、球場もため息に包まれた。

 その後は再三のチャンスを生かせず、十二回に決勝点を献上。甲子園に重たい空気が充満した。

 これまで、阪神の10敗の過去最短は2020年の開幕から12試合目(2勝)。今季は9連敗のあと、1勝したが、連勝はならなかった。

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