阪神・及川“ヒーロー”の誓い 今季こそ甲子園でお立ち台だ!先発で「初勝利して立てるように」
阪神・及川雅貴投手(20)が「ヒーローの日」の16日、今季こそ自身初の甲子園でのヒーローインタビューを実現させることを誓った。
昨季は5月30日・西武戦(メット)で中継ぎとしてプロ初勝利。初のヒーローインタビューを行った。だが、聖地でのお立ち台を渇望。「まずは(先発で)初勝利して、甲子園のお立ち台に立てるようにやっていきたい」と力を込めた。
「ヒーローの日」。自身の“マイヒーロー”を問われると、「仲間です」と照れくさそうに笑った。横浜1年だった17年の秋季神奈川大会準々決勝・鎌倉学園戦。先発して初回から4失点し、チームは8回コールド負け。「先輩たちのセンバツ(出場)の機会をなくしてしまった」と責任を感じ、落ち込んだ。
「ほんとにどん底にいた」と肩を落としていた時、先輩たちがかけてくれた言葉が『頑張れ』という何気ない一言だった。「先輩方に言われて頑張れたし、うれしかった」。どん底から救ってくれた仲間が及川にとっての救世主になった。
今季は先発として自らが虎を救ってみせる。「(先発で)投げられるんだったら、(お立ち台に立つ)確率も上がってくると思う。応援される選手を目指していきたいです」と意気込む。
鳴尾浜での自主トレでは先発再挑戦に向けて、ウエートトレーニングに取り組んだ。「ランニングで長い距離を多くしたりしている」とスタミナ強化にも励んでいる。高卒3年目の左腕。今季は虎のヒーローとして聖地に参上する。