阪神・糸原、恩師から3割指令 開星・野々村監督の要望に「打って引っ張っていく」

 阪神の糸原健斗内野手(29)が11日、恩師から打率3割のノルマを課せられた。地元・島根県出雲市の出雲ドームで行われた選手会シンポジウム「夢の向こうに」に参加。母校・開星の野々村直通監督(69)は「3割バッターになってほしい」と要望。指令を受けた名誉キャプテンは「3割打って、チームを率先して引っ張っていきたい」と強い決意を示した。

 自然と背筋が伸び、指導にも熱がこもった。スタンドから恩師が見つめる中、地元・島根の高校球児に身ぶり手ぶりを交えながら、技術を伝授した糸原。プロへと導いてくれた故郷へ経験を還元し、母校・開星の恩師である野々村監督を前に決意を新たにした。

 「結果が出てなかったら試合にも出られない。1年間戦える体と技術をしっかりまたこの期間で鍛えて、来年もチームに貢献できるように頑張ります」

 今季は125試合に出場し、打率・286、2本塁打、30打点。打順が組み替わる中で高い対応能力を発揮した。一方で故障などもあり、目標としていた全試合出場を逃した。

 「命がけでやれ」が口癖の野々村監督も糸原の懸命な姿勢は高く評価する。「(今年も)ようやったと思うよ。3割いくかなと思ったけどね。あの体で、あの試合数を出るだけでそれはもう大変だと思う」とたたえた。その上で「3割バッターになってほしいね。(ヤクルトの)青木のようなバッターになってほしい」と要望した。

 恩師の指令に応えないわけにはいかない。「3割打って、チームを率先して引っ張っていきたい」と糸原。闘争心をむき出しにした“野々村イズム”を胸に、名誉キャプテンがリーグ優勝へ導く。

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