阪神・高橋 左肘クリーニング手術 無事終了 開幕1軍微妙も復帰後フル回転に期待

 阪神は19日、高橋遥人投手(26)が大阪市内の病院で「左肘のクリーニング手術」を無事に終え、退院したと発表した。高橋は「今まで以上のパフォーマンスを発揮できるように、またチームに少しでも貢献できるように、しっかり準備に励み来シーズンに向けて準備していきたいと思います」と球団を通してコメント。先発陣の柱となるために、新たな一歩を踏み出した。

 これまでも度重なるケガに悩まされてきた。プロ4年目の今季はキャンプで右脇腹を痛め、以降は上肢のコンディション不良で調整が大幅に遅れた。

 9月9日に1軍復帰してからは7試合に先発し、2完封を含む4勝2敗、防御率1・65の好成績。だが、10月21日・中日戦で左肘の違和感を訴え、完封目前だった九回開始前の投球練習中に緊急降板。6日のCSファーストS・巨人戦では6回3失点で敗戦投手となり、秋季練習でも別メニュー調整を続けていた。

 矢野監督は1軍復帰時期について「うまくいけば、開幕の早い段階で帰ってこられるような現状のスケジュールではある」と説明。ただ無理はさせない方針だ。「開幕に間に合わせてほしいという思いはある」と本音を漏らしつつ、「そこだけを目指すんじゃなくてね。戻った時から1年間投げてくれることの方が大事」と復帰後のフル回転を期待する。

 高橋も「来シーズン、万全の状態で投げられるように」と誓った。“遥人無双”と呼ばれるように実力は証明済み。メスを入れて不安を取り除き、来季こそVの使者となる。

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