阪神・大山 2年連続20号 球団36年ぶり20発カルテット完成「勝ちのために」

 「DeNA4-3阪神」(7日、横浜スタジアム)

 阪神・大山の打球が一直線に伸びる。超速で、虎党が待つ左翼スタンドに着弾した瞬間、日本一を達成した1985年以来となる“20発カルテット”が誕生した。痛恨の逆転負けで連勝は「5」で止まったが、悲観することはない。まだまだ、戦いは続く。

 マルテが先制の適時二塁打を放った直後の三回2死二塁。主砲はロメロのカットボールをフルスイングで捉えた。「甘く来たボールを一発で仕留めることができました。(伊藤将を)援護することができて良かったです」。2試合ぶりの20号2ラン。3度の好機で凡退した前夜の鬱憤(うっぷん)を晴らした。

 猛虎戦士で2年連続のシーズン20本塁打は04~09年の金本以来。右打者となれば04~05年の今岡以来、16年ぶりとなる。チームでは佐藤輝(23)、マルテ(22)、サンズ(20)に次いで4人目の20号到達者。これは85年のバース(54)、掛布(40)、岡田(35)、真弓(34)に次ぐ、36年ぶり4度目の快挙だ。

 1点差に詰め寄られて迎えた六回の先頭では、ロメロの150キロが左脇腹を直撃。その場に倒れ込み、矢野監督や井上ヘッドコーチが心配顔で駆け寄ってきた。一度ベンチ裏に消えて不安は募ったが、すぐさま走って一塁へ。主将と4番を兼務する男は最後までグラウンドに立ち続けた。

 月間打率・313と好調のまま9月を終え、10月に入っても6試合で打率・348、3本塁打、6打点と上昇曲線を描く。現在8試合連続安打中。矢野監督は「チームの勝ちのためにもどんどん(本塁打を)積み上げていってくれたらと思います」と背中を押した。

 自責の念にかられることもあるが、その度に心を奮い立たせてきたプロ5年目の今季。まだまだ優勝争いは終わらない。厳しい戦いは続くが、偉大な先人たちが残した足跡をたどり、最後に16年ぶりのリーグ優勝を成就させる。

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