【藤田平氏の眼】阪神打線低調の一因は「敵チームの攻め方が変わってきた」

 「中日3-3阪神」(23日、バンテリンドーム)

 阪神は2点リードの九回、絶対的守護神のスアレスが炎上するも何とか、引き分けで切り抜けた。もう少し得点が欲しいところではあったが、大山のタイムリーなど希望も見えた試合。デイリースポーツ評論家・藤田平氏がここからの戦いに関し、警戒すべきポイントを指摘した。

  ◇  ◇

 追いつかれたのは残念だったけど、一時勝ち越しのタイムリーを大山が打った、というのは阪神にとって明るい話題やね。

 八回の2死二、三塁で無理に引っ張りにかからずセンター方向へ打ち返した、いいバッティングやったよ。

 それまでのレフト前ヒットや、併殺になったけど三塁へのヒット性の当たりも含めて、阪神の打線では一番、芯で捉えるバッティングをできていたから、ちょっと調子が上がってきたかな、と思わせる打撃内容と言える。

 2日前にはスタメンを外されてたし、そういう悔しさを晴らしたい思いもあったんじゃないかな。大山の上昇は、24日からの巨人戦に向けても心強い。

 ただ、それでもまだ大量点を望める打線とまではいかない。1、2番の頑張りで何とか得点につなげている状況を、投手陣の奮闘で支えているのが現状。

 投打の歯車が合わないと、この先もしんどい。特に、先週のヤクルト戦あたりから目立ってきたのが、相手投手の攻め方の変化だ。

 変化球の割合が、目に見えて増えてきている。阪神打線は直球主体よりも変化球勝負が効果的、というデータが各チームにあるのだろう。

 そのあたりをチーム全体で対応していくことができれば、ここから勝機を生んでいけるように思う。

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