阪神 執念のドロー首位死守 矢野監督代打策ズバッ!6点差追い付いた

 「阪神6-6巨人」(5日、甲子園球場)

 執念のドローや!6点を追う苦しい展開となった阪神だが、驚異の粘りを発揮。六回には代打・原口や途中出場のロハスの適時打などで反撃し、七回に代打・糸井の適時打で同点に追い付いた。先発の秋山や佐藤輝を早めにベンチに下げ、代打攻勢が的中した矢野燿大監督(52)の采配が光った一戦。首位攻防戦を2勝1分けで終え、首位を死守した猛虎が悲願へ加速する。

 スタンドの拍手がこの一戦の重みを物語っていた。6点差を追いつき、今季4度目の引き分け。執念の首位死守だ。試合後、矢野監督は「勝ちに等しいようなドロー」と表現してナインをたたえた。

 「うちの野球というか、諦めない、粘り強く、全員で。そういう野球ができた結果、追いつけたかなと思います」

 王者・巨人に底力を見せつけた。先発・秋山は2回3失点KO、2番手・藤浪も3イニング目に3失点。五回までに6点を追う劣勢の展開となったが、ベンチの矢野監督の目はぎらついていた。

 六回、中4日で先発したメルセデスの降板につけ込んだ。先頭・中野が右中間三塁打。続くサンズの遊ゴロを途中出場の若林が失策すると、雰囲気はガラリ。1死満塁と攻め立て、とっておきの代打・原口が右前タイムリーだ。

 「大きなチャンスでしたし、準備ができていた。いいヒットになって良かった」

 佐藤輝に代えて右翼に入っていたロハスにもタイムリーが生まれ、この回一挙4得点。七回も相手のミスに乗じて1点を返すと、2死一塁から代打・糸井が左中間を真っ二つ。練習前、早出特打に参加していた超人はベンチへガッツポーズだ。

 「勝ちたい、ただその思いだけでした。どんなに点差があってもみんなで攻めていく、勝つという思いで一体となって戦えているのは感じますね」

 虎将の代打策がずばりハマると、八回からは岩崎、スアレスの勝ちパターンをつぎ込み、執念の無失点リレー。九回2死満塁。近本のライナーは惜しくも丸のグラブに収まったが、最後まで大熱戦だった。

 「毎日、本当に大事なゲームばかりになるんでね。僕たちはこうやって全員で戦うところで乗っていけるチームですし、成長していけるチームなんで」

 巨人3連戦を2勝1分けで終え、7日からは3位・ヤクルトと3連戦だ。三つどもえレースが続く中、猛虎はまだまだ強くなる。手応えと共に、Vの予感が確かに漂い始めた。

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