【西山秀二氏の眼】阪神 首位攻防戦は守りをおろそかにしない形で臨むべき
首位・巨人と直接対決を迎えるが、阪神は何とか離されずに食らいついていきたい。追いかけられる立場の方が精神的にはつらいものだ。現状では巨人に首位を譲ったが、ズルズルと離されず、粘って僅差に付けている。
1日・中日戦の勝利で最悪の流れも止められた。連勝で一気に抜き返せればベストだが、今は最後の10~15試合を勝ちきってトップに立つぐらいの気持ちでいいのではないか。
そして勝負どころへの準備を整えるため、この3連戦ではバタバタした姿を見せず、先々を見据えた戦いをしてほしい。一番は守備。守れる選手をラインアップに置くことだ。確かに点を取れずに負ける試合が続いたが、相手投手との兼ね合いで点が取れず負けることは、仕方ない面もある。
守備に目をつむり外国人3選手を並べる打線も迫力はあるが、自らの守りのミスで負けることの方がダメージは大きい。大山や佐藤輝は不調だが、まずは守りをおろそかにしない形で臨むべきだ。
先発陣の踏ん張りもあるし、岩崎、スアレスへつなげて勝つ形も持っている。ギャンブル的な要素は避け、自分たちの野球で攻撃陣の復調を待つ。その上で、試合ごとのベンチワークを考えていければ光明は見えてくる。巨人相手に、そうした戦いを期待したい。