阪神 2軍でもサイン盗み疑惑か 両軍怒号、もみ合いに 試合後に疑惑解消

 首脳陣がもみ合いになる
 審判団にアピールする中日・仁村2軍監督
 警告試合が宣告された2軍戦
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 「ウエスタン、中日4-4阪神」(10日、ナゴヤ球場)

 場内がただならぬ空気に包まれた。七回2死満塁で井上が中飛に倒れた直後だ。阪神一塁ベースコーチの中村外野守備走塁コーチが中日側の何らかの声に反応し、球審に確認。これに対し、中日・工藤外野守備走塁コーチが応戦するそぶりが見られた。すると、両チームの首脳陣がホーム付近に集まり、もみ合いに。怒号が飛び交った。

 中日側から、阪神の走者が何らかの伝達行為を行ったのではないかとのアピールがあったと見られ、中日・仁村2軍監督が「やってるやんか、こうやって」とベルト付近を触り、両足を踏むような仕草を見せた。平田2軍監督は「絶対やってないよ、クビかけたるわ!」と抗議。両チームの首脳陣による激しい言い合いとなった。

 不穏な空気の中、静かに騒動を見守った選手たち。約3分の中断後、松本球審が場内アナウンスで両チームに警告を発し、警告試合として試合が再開された。

 試合後、平田2軍監督は「当然そんなことは絶対にやっていない」とサイン盗み疑惑を否定。その上で「試合後に仁村監督とも話し合いをして、そんなことはしていないというのは理解してもらっている。この話は中日との間でもう解決したよ」と疑惑解消に努めたことを強調した。

 「1軍と同じタイミングでファームの選手たちにも疑われるような動きはしないように確認している」と平田2軍監督。阪神は1軍で、6日のヤクルト戦(神宮)に“サイン盗み疑惑”が起こったばかり。試合後に解決し、気持ちを切り替えて次戦に向かう。

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