阪神 同点八回なぜ?“勝ちパターン”継投せず 矢野監督「今日も難しかった」

 8回、勝ち越しを許し、降板する斎藤(撮影・飯室逸平)
 ベンチでぼう然とする矢野監督
 9回、近本の右前打で熊谷(左)が三塁を狙うもタッチアウト。ガッツポーズする村上
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 「ヤクルト6-4阪神」(7日、神宮球場)

 懸命の守備で何とか勝ち越しを許さず、同点で迎えた八回。矢野監督がマウンドに送ったのは斎藤だった。

 同点ならば八回に岩崎、九回はスアレスを送り込む“勝ちパターン”の継投を選択するのが定石だ。しかも岩崎は1日のヤクルト戦を最後に登板していない。だが八回を任されるはずの男は、ブルペンで準備をするシーンすらなかった。

 斎藤が渡辺に決勝適時打を浴びると、その後は今季1軍初登板となった岩田稔、さらに石井大とつなぐ継投に出て、この回2失点。結局、岩崎は先頭の代打・原口が出塁し、好機をつくった九回の攻撃中にブルペン投球を開始した。もし同点、あるいは逆転していれば投入していたのか。ちぐはぐ感が拭えない形での敗戦となった。

 「中継ぎも今苦しい状態で、なかなかうまくできてない状態やから。今日も難しかった」。試合後にこぼした矢野監督は続けた。

 「きのうスアちゃん(スアレス)を行ってなかったら、あそこでスグル(岩崎)って行けるんだけど。登板がこんだけ増えて、何でもかんでもスグル、スアちゃんていうわけにはね…」

 6日の試合において、5点リードで九回を迎えながら、最終的にスアレスを投入せざるを得なくなったことがこの日の“温存”につながったという説明だ。

 攻撃陣も好機で決め手を欠く形で、痛い今季神宮初黒星。2位・巨人との差は再び1・5ゲームに縮まった。8日に阪神が負けて、巨人が勝つと、勝利数の差で首位陥落こそ免れるものの、巨人についに勝率で並ばれる。

 「みんな逃げたわけではなく、勝負にいった結果。それは監督として受け止めながら前に進んでいこうかなと思います」。指揮官は必死に前を向くが、前半戦首位ターンに向けて後のない戦いが続く。

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