【西山秀二氏の眼】ボールもメンタルも全日本級に成長した阪神・青柳
「ヤクルト1-5阪神」(6日、神宮球場)
阪神・青柳の投球は非常に頼もしいものだった。ボールに関して言えば、打てそうな球はほとんどなかった。徹底的に低めに制球されていたから、長打は望めない。もちろん連打も難しい。
送球に難がある青柳に対して、ヤクルトはフォースボークやセーフティーバントで揺さぶってきたが、びくともしなかった。
ボール自体の素晴らしさに加えて、メンタルの成長を大いに感じられるピッチングだった。だからこそ、オールスターや侍ジャパンのメンバーに選ばれたし、それも当然と思える。
先週末には広島に負け越し、2位・巨人が迫ってきた。こういう悪い雰囲気を9連戦の頭で振り払った貢献度は非常に大きい。