阪神・平田2軍監督 陽川の豪快弾に「スターにはなれないけど、チップスターには」

 3回、陽川は2ランを放ちゴリラポーズで生還する(撮影・山口登)
 3回、井上は左越えに先制適時二塁打を放つ(撮影・山口登)
 オリックスに14対0と快勝した阪神(撮影・山口登)
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 「ウエスタン、オリックス0-14阪神」(4日、オセアンバファローズスタジアム舞洲)

 阪神は打線爆発で6連勝となった。3日は2軍本隊に帯同せず、鳴尾浜で打ち込みを行っていた陽川が不振脱却の兆しを見せる5号2ラン。島田は2号3ランを含む、6打数3安打4打点の大暴れで打率・313はウエスタントップとなった。

 井上も4番復帰2戦目で先制打。木浪は3安打2打点、遠藤はプロ初の3安打を記録した。投げては先発・中田が5回2安打無失点。65球とテンポ抜群の投球だった。平田2軍監督の一問一答は以下の通り。

  ◇  ◇

 -先発の中田が6月5日以来の先発で好投。

 「久しぶりに投げた割には、変化球のキレといい、コントロールも良かったし、さすがだなというピッチングだわな」

 -痛めてたのは、どの箇所か。

 「寝違い、寝違い。首というか、背中というか」

 -4番復帰2試合目の井上に先制打が出た。

 「まあ、2試合だけど、集中力、アグレッシブさをどうやって続けていくか。まだ2試合じゃ、君らみたいに甘やかさない。すぐ、4番が打った、どうだとか。ただし、増井からあの2点先制タイムリー。聖也(木浪)が三振して、ちょっとというところで、先制のタイムリーは値打ちがある。あの、1打席目のヒットで気をよくしたかもしれんけど。その辺の精度というか、君らはすぐさ、4番がどうだとか、そうやって大袈裟に書くからね、我々、現場がそのおかげで非常に苦しむわけよ。そういうところで、今日は増井みたいないいピッチャーから、(打ったことを)自信にしてほしいし、まだまだやるべきことはたくさんある」

 -初球から積極的に振れている。

 「その後の打席もそう。だから、タイミングがあってるから振れてるのよ。今までは迷いがあったり、ちょっとタイミングが遅かったりというところが非常に目立ってたけど。今日は他の打席、凡打してるにしても、このぐらい積極的にいけばなというような、姿勢が見える。だから、4番外されて故障してというところで、いい薬になったかもしれん。まだまだやけどな」

 -陽川にも一発が出た。

 「増井から打てたということと、打球が上がってきたね。このぐらいのね、力がある選手なので。ちょっと由宇では酷かったけど、このへんで調子を上げてくるでしょう。2本目の右中間に行ったのなんかは、陽川らしい。ホームランも突き刺した、ネット突き破りそうな勢いで、ライナーで。ビッグフライ、ヨウカワさんって言いたいとこや。オオタニさんとはえらい違いや。ビッグフライ、ヨウカワさん。復活の狼煙、ビッグフライ。まあ、スターにはなれないけどな、彼は。顔がスターになるような顔じゃない。まあでも、チップスターぐらいにはなってほしい。ビッグフライ、ヨウカワさん、どう。笑」

 -井上や陽川はどのぐらい打てば昇格が見えてくるのか。

 「いやいや、1軍も野手、目一杯いるからね。ただ右の代打とか、小野寺がこの前みたいなバント失敗したり3タコだったりしたら、そこは上が考えることだろうし。こうやって調子上げてきたら…。広大なんか上いって、佐藤(輝)や、近本、サンズを抜かなあかんのやぞって言ってんの。こういうので満足してもらったら困るわけよ。常にそういうことやでって言ってんの。レギュラーを取るために1軍の3人を抜かなきゃいけないんだから」

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