阪神・矢野監督 DHは「もちろん競争」候補にロハス、糸井、陽川

 阪神・矢野燿大監督(52)が23日、甲子園での全体練習後に取材に応じ、交流戦の指名打者の起用について、「競争」と明言した。井上ヘッドコーチは候補にロハス、糸井、陽川を挙げ、7番以降での起用を示唆。その中の一人、ロハスは2日連続で2軍戦に出場し、計4打数1安打2死球。タイミングの修正に手応えをつかみ、交流戦での大暴れを誓った。

 2年ぶりの交流戦の注目は指名打者だ。井上ヘッドコーチは「ロハスにすごい結果があるなら二つ返事で行けるところだけど、まだちょっと上がってきていない」とし、候補にロハスに加えて糸井、陽川の名前を挙げた。

 ロハスは1軍昇格後7試合で打率・074、1本塁打、3打点。22、23日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)には1軍選手で唯一連日出場し、2試合で4打数1安打2死球だった。「一打席一打席、一球一球集中して打席に臨むことができたので、状態も上がってきている」。タイミングの修正に取り込み、満足そうに振り返った。

 ただ矢野監督の見方は厳しい。「そんなに変わっているとは思えないけどね」と冷静に分析。「確率よく打ってもらいたいバッターではあるけど相手に怖さを与えるというか、長打という部分も期待しているバッターなのでね」。昨季の韓国リーグMVP男はこんなものではないはずだ。主軸と期待するからこそ、さらなる上昇に期待を寄せている。

 一方、ベテラン糸井は22日の2軍戦で中堅右へ二塁打を放つなど元気いっぱい。陽川も負けじとこの日、中前適時打を放ち、勝負強さをアピールした。今年DH制が採用されるビジターゲームは西武(メットライフ)、日本ハム(札幌ドーム)、楽天(楽天生命)の計9試合。求められるのは何よりも結果だ。

 これまで優先的にロハスに出場機会を与えてきた指揮官はDH起用について「もちろん競争」と明言。右肩の張りで抹消中のガンケルも1軍復帰を目指しているだけに「外国人枠だってあるんでね」と奮起を促した。

 ロハスは「全力でプレーする準備をしているので、チームの勝利に貢献出来るように頑張ります!」と気合満々だ。新助っ人か超人かそれともゴリラか。交流戦初Vへ、9人目の男が鍵を握りそうだ。

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