阪神・青柳、恩返しの鳥谷斬りだ 通算11度目雨天中止でロッテ3連戦先発決定
「阪神(降雨中止)ヤクルト」(20日、甲子園球場)
阪神・青柳晃洋投手(27)が20日、ロッテ・鳥谷との初対戦を熱望した。先発予定だったこの日のヤクルト戦が雨天中止となり、25日からのロッテ3連戦に回ることが決定。「特別な思いがあります」という元同僚に対し、全力投球でぶつかる。
共にプレーしたのはプロ1年目の2016年から19年の4年間。右腕は「鳥さんと対戦できるのはすごく楽しみですね。毎回落ち込んだ時に声を掛けてもらいましたし、プロ野球というのを教えてもらったのが鳥さんなので」と声を弾ませた。
特に印象として残る言葉がある。先発ローテに定着した19年。「2カ月くらい勝てなかった時に『落ち込むなら鳴尾に行ってから落ち込め』と言われたんです。『1軍のロッカーに来ている時点で次があるんだから』と」。一言、一言が「今の僕に生きている」と感謝の思いは尽きない。
それでも、いざ試合となれば真剣勝負。「恩がある」と話す大先輩は、名球会入りしている大打者だ。「選球眼がめちゃくちゃいい。狙ったボールをしっかり打っているなって印象が強い」。18・44メートル先に立つ難敵を想像しながら「配球の偏りをなくした方がいい」と対策を練り始めた。
球団歴代トップのメッセンジャーに並ぶ自身通算11度目の雨天中止。今季もチーム全体で5度の雨天中止のうち、3度が“雨柳さん”の先発予定日で「ホームのファンの前で試合ができないのは悲しい感じですね」と本音を明かした。そんな中、ロッテ3連戦の舞台は甲子園。虎党が見守る聖地で、恩返しの“鳥谷斬り”を果たす。
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