阪神・及川 G圧倒4回0封デビュー!梶谷、岡本和、丸飛球斬り「自信になった」

 2回、岡本和(手前)を右飛に打ち取る先発の及川
 2回、笑顔でベンチへ戻る及川
 2回、及川は岡本を右飛に打ち取る
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 「オープン戦、阪神1-0巨人」(14日、甲子園球場)

 上々の“1軍デビュー”に白い歯がこぼれた。今年初の伝統の一戦に先発した阪神・及川は、強気の投球で4回1安打無失点。「自信になりました」と梶谷、岡本和、丸にも臆することなく封じ込んだ。

 昨年6月25日のウエスタン・オリックス戦以来となる甲子園のマウンド。初回から真っ向勝負で打者にぶつかった。若林、北村を直球で右飛に打ち取ると、梶谷も143キロ直球で左飛。二回はさらにギアを上げた。主砲・岡本和にこの日最速タイとなる145キロを2球続けて追い込む。最後も145キロ直球を決め球にし、詰まらせて右飛に抑えた。

 三回までは見事な無安打投球。しかし四回にピンチを招く。先頭・若林に左線二塁打を浴び、北村は四球で無死一、二塁。ここで強力クリーンアップを迎えた。

 それでも一切動じない。「本来はこういう投球スタイルだと思っている」。梶谷を遊飛、岡本和を右飛、丸は左飛と、全て飛球で仕留める会心の投球。グラブをポンッとたたき、最高の笑顔でベンチへ。横浜高時代には3度出場を果たした甲子園。同僚の西純やヤクルト・奥川、ロッテ・佐々木朗とともに「高校BIG4」と称された左腕は、やはり聖地のマウンドが似合う。

 「投げ終えて、ほっとしています。伝統のある試合で投げさせてもらったのはいい経験になりますし、今後につながると思う。緊張しましたけど、いい投球ができて良かった」

 上々の投球は安芸キャンプでの努力が実を結んだもの。昨季からの課題だった直球の質と投球のテンポを克服した。その成果を発揮するかのように4回を53球でまとめ、磨いた直球も1軍で通用することを証明した。

 矢野監督も「今季中にここで登板してほしいなと思える登板やった」と高く評価し、さらなる成長を促した。「少しでも多く1軍のマウンドに立って、貢献していけたらと思う」と背番号37。将来、左のエースとして期待がかかる19歳の進化はまだ始まったばかりだ。

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