【岡田彰布氏の眼】阪神ドラ1佐藤輝 左腕対策は「右足を半足分、オープンに」

 「オープン戦、ソフトバンク0-4阪神」(5日、ペイペイドーム)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(63)が、5日にペイペイドームで行われたソフトバンク-阪神とのオープン戦を視察。第1打席で本塁打を放ったドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=について「いいホームランを打ったと思うよ」と称賛しつつ、第3打席で左腕・大竹と対戦した場面をチェックポイントに挙げた。

 ソフトバンクの先発は開幕投手が決まっている石川。佐藤輝はこれからローテーションを担う投手との対戦が多くなるだろう。第1打席で外角の直球を逆方向に放り込んで見せたが、やはり第2、第3打席とインコースを攻められた。2本もバットを折られたのは本人にとって初めての経験かもしれないが、シーズンでも相手は内角を突いてくるだろう。

 そして一つ気になったのは、スタンスの取り方だ。ちょうど記者席が打席の真後ろだったため、注意深く見ていたが、右投手の時と左投手の時で右足の位置が同じだった。

 プロ野球では9割以上の左バッターが、相手投手の左右によってスタンスの位置を変えている。対左投手でリリースポイントを見やすくするため、右足をよりオープンに構えるのだ。佐藤輝に関しても左投手と対戦する時は右足を半足分、一塁側に引いて構えてみてはどうかと思う。

 投手の立ち位置がプレートの同じ場所だった場合、右投手と左投手のリリースポイントは80センチほどの違いがある。左打者から見て左腕のボールは背中側から放たれるため、右足の位置が同じであれば、おのずと見づらくなる。それが一因となって、インサイドのボールに差し込まれやすくなってしまう。

 キャンプを視察した時から言っているが、今の打ち方を変える必要は全くない。左投手の時は首の向きを変えるとかではなく、半足分、オープンに構えることでリリースポイントを見やすくする。それは経験を積むことで本人が考えながら対処していく“工夫”の部分だ。

 この日の内容を見れば、他球団は右投手よりも左投手、外角よりもインサイドと対策を立ててくるだろう。これからオープン戦の打席に立っていく中で、そういう細かい工夫を重ねながら、対応していってほしい。

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